オスマン皇帝の私室まで反乱軍がやってくる 新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~ シーズン1 29の4

イスタンブルの街はめちゃめちゃになっていた。兵士たちが反乱を起こしたのだ。キョセムの息子たちも、ビュルビュルの機転でイェニチェリの暴動に巻き込まれないように隠れていた。

宮殿にはイスラム長老が謁見を求めた。オスマン皇帝を守るものは近くにいなかった。

軟禁されているムスタファは水を欲しがったが、彼を世話する者たちもいなくなった。ムスタファは閉じ込められたまま取り残されたのだ。 

長老がアキレとその子供は自分の家にいるので心配ないように言うとオスマンは無言で近寄るなとサインを出した。オスマン皇帝はイスラム長老に怒っているのだ。

長老はオスマン皇帝に彼の側近たちの処刑を兵士たちが望んでいることを伝えた。

皇帝は「もし望みをかなえないときはどうするつもりだ? 私を殺すつもりか?」というと、「そんなことはないが、もし要求をのまなければ反乱は拡大する」と忠告した。

するとオスマン皇帝は、拒否した。そしてイスラム老を捕らえた。

キョセムは子供たちを見つけることができないまま1日もたっていた。彼らは無事なのだろうか?

宮殿の門での前ではマンスルがみんなを扇動していた。キョセムを信奉するアリアーが一生懸命止めるが、もう長老は戻らない。

ビュルビュルと皇子たちもはぐれてしまったようだ。そこへ一人の男が近づいてきて、キョセムのところへ連れていくというのだが、どうもこの男は怪しい。キョセムの部下にこんな人はいなかった。

彼は「オスマン皇帝があなたたちを探しており見つければ殺すだろう」と言いくるめようとしたが、ムラトたちは一緒に行ったのだろうか?

ズルフィキャルが皇帝に現状を伝えると、「提案は何か?」と聞くと、

「彼らの望むことをお受入れください」とヒューマシャーが言った。

宮殿に出はボスタンジュたちとイェニチェリたちが、中門で対峙していた。その後ボスタンジュたちは戦わず道を開けた。こうしてイェニチェリは難なく宮殿の内部へはいって行った。

「どうすればいいのか。ズルフィキャルよ、私は頭を下げるべきか」

とオスマン皇帝がきくとズルフィキャルは落ち着いて声で、「強力な支配者は退却するときを知っています。今は彼らが望むものを与えましょう。反乱をおさめたのちに、一人ずつ反乱者を成敗しましょう」と言った。

キョセムは子供たちのために祈っていた。そこへビュルビュルの使いの者が入ってきて、皇子様たちがキリンディルの手に落ちたと伝えた。

「ディルルバー!」と叫んで、キョセムはすぐに行動を開始した。(話は横にそれますが、今ネットフリックスでエートスというドラマが放映されています。その主人公メルエムをオイキュ・カライェルさんが演じています。彼女はオスマン帝国外伝キョセムで気の強いディルルバー役ですが、エートスでは全く違ったキャラを熱演しています!)

皇子たちはこうしてディルルバーの手の中に落ちた。ムラトに

「もう誰もあなたたちを助けることはできないわ」と言ったが、このディルルバーはムラトたちの叔母にあたるのだ。だがムラトは恐れずオバデルルバーを見返した。

宮殿では、内廷にまで入り込んだイェニチェリたちが、ムスタファ皇子を次期皇帝にと望んでいた。

彼らはムスタファの部屋の前に来たのだが、あまりにも厳重なドアなので中にはいることができなかった。そのため天井を壊してムスタファ皇子を連れ出そうとした。
驚いたのはムスタファだ。天井が崩れてくるのだから!部屋の隅に逃げこむムスタファ!

天井に穴が開き、兵士が下りてきた。

「殺さないでくれ」とその男にムスタファは頼むと、男は「ハリメ様がよこされたのだ」といったのでムスタファは水を飲みながら笑顔になった。

この時オスマン皇帝はオメルが逃げ出したことを知った。彼は激怒するが、そこへズルフィキャルが「ムスタファ皇子が助け出された」と伝えてきた。オスマンは力なく座り、観念して、

「反乱者たちの望む通りにせよ」とズルフィキャルにようやく命じた。(もっと早く命じればよかったのに・・・)

キョセムは宮殿から来たハリルパシャと馬車で会っていた。皇子たちの居所を尋ねるが彼も知らないという。さらに悪いことに反乱が拡大し、オスマン皇帝の命が危ないと伝えた。

するとキョセムは

「オスマン皇帝を殺す者は、キョセムの懲罰を受けるのだ。その者たちをみなたたきのめす」とハリルに言った。

イェニチェリの欲した者たちを引き渡し、家に戻るようにつたえたが、彼らはおさまらなかった。何故ならオメルがいなかったからだ。

みんなが言い争っているうちにムスタファ皇子がやってきた。人々は黙った。そこへドウドが皇帝様とムスタファに頭を下げた。

ムスタファは「皇帝とな?」と驚く。そして「皇帝はオスマンだ、そんなこと言ったら彼は私を殺すぞ」と怖がった。
ダウドは「もうあなたに害を与えることはできません。マンスルよ、オスマンを連れてこい!」と命じた。

どうやらオスマン皇帝は皇位を奪われるようだ。

逃げ出さなければならなくなったオスマン皇帝。ズルフィキャルはにげる方法を探すというが・・・

キョセムは怒り狂いながら、ディルルバーのところへやってきた。だがディルルバーは取引をしようと持ち出した。どんな取引なのだろうか?

それはムスタファが皇位につくことと皇子たちの命を引き換えにしようというものだった。キョセムは取引を受け入れるしかない・・・

反乱者たちは皇帝の私室まで近づいてきた。

オスマン皇帝たちは剣を抜き準備した。オスマン皇帝を守るのはズルフィキャルと数人のボスタンジュたちだけだった。オスマン皇帝は助かるのだろうか?

キョセムの息子たちはどうなるのだろう?またムスタファが皇位につくのだろうか?いよいよ次回からはエピソード30(トルコ版)でシーズン1の最終回に入ります。エピソード30を4回にわけてお送りします。お楽しみに。

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