オスマン帝国外伝シーズン1(エピソード1のハイライト1) 女奴隷の教育
「きょうみなさんに行儀作法を教えます。
さあ立って、立て、たて!
はやく、はやく、はやく!
まずは、手のひらをよくにぎって。それから前にまっすぐにお辞儀して。
いいね、いいね、もう少し、まげて
さあ皆立って一人ひとりチェックするぞ
イイネ、手を握って、まげてまげてまげて」
そしてアレクサンドラのところへ来る。
「最後にお前に何を教えたか」と質問するギュルアー
気が付かないふりをしていたアレクサンドラが
「ヤサク ヤサク」と言う
「今日はただ一言ヤサクと言う言葉を学んだのか?」とあきれて言うと、
「はい、ヤサクです」
「それではヤサクについて続けよう
- さてヤサクは何か
- さわぐことはヤサク
- 見ることはヤサク
- 陰口はヤサク
- 命令に従わないことはヤサク
- 男性はヤサク
「わかったか?」
そこへ「ギュルアー」と言う呼ぶ声がする。スンビュルだ。手でこちらにこいと合図する。
するとアレキサンドラが
「エルケキ ヤサク?」と言うとニギャールが
「 彼らはヤサクではない。なぜなら彼らは男ではない」
意味の分からないアレクサンドラは
「ほら、男よ」
「彼はらはハレムで仕事をしている者たちよ、つまり、去勢されているの」
と言うとみんなが笑う。
わらっているのを見て少し怒ってギュルアーが
「あなた方はとてもよく笑いますね。今あなた方を手に鋏を持った仕立て屋がまっている。さあさあ」と言うとまたみんながくすくすと笑う。
ちょっと前にニギャールがその鋏で切っている真似をしたのを思い出したからだった。
こうしてみると女奴隷たちの教育はたのしそうだ。
実際にはかなり高度で規則正しい訓練が行われたと言われている。
ヤサク とは禁止と言う意味です。