新・オスマン帝国外伝～影の女帝キョセム～シーズン１ E2

ハンダンの部屋に呼ばれたキョセムは厳しい言葉を浴びせられ、そのあとで自分のまったく知らないことを聞かされた。

ハンダンはハリメの罠によってキョセムに自分の重要な秘密を話してしまう。キョセムはいぶかしげな顔をしながら耳を傾けていた。

そして「私はどんな罠をかけたのでしょうか？」と聞き返すが、ハンダンはやりきれない様子で「私にこれ以上がまんさせないで、嘘や中傷ふりまくのなら、決して情けはかけないわよ。」と怒りながら言うが、キョセムはやはり何のことかわからなかった。 

ハマムに向かったジェンネトは冷たい石の上に倒れている侍女を発見した。
だが彼女はキョセムの侍女ではなかった。襲った女性だった。

ハンダンたち二人が話している最中にハジアーがこの知らせを伝えに来る、

キョセムは急ぎ侍女の元へ向かい事情をきくと、侍女は正当防衛だと泣きながら答えた。 

キョセムはハンダンの元へ向かい不平を言う。そこへ皇帝が入ってきた。皇帝はハレムの平和を望んでいたので、 ハンダンとキョセムが仲良くしてほしいと心から思っていた皇帝だが、この問題をどうすることもできなかった。

キョセムの侍女は牢に入れられた。明日は処刑されるという。キョセムは理由がわからないまま、デルヴィシュの問題を明らかにするのが解決への道だとジェンネトに言われ、メフメトに会いに行く。メフメトはキョセムと共にレイハンのところへ向かった。彼がデルヴィシュの皇帝毒殺の経緯を知る生き証人だったからだ。
レイハンはデルヴィシュの過去を話し始めた。
デルヴィシュとレイハンはシャーヒンギライの手の者だった。シャーヒンを皇帝の座につけようと努力していた。ことが成就した暁にはレイハンもデルヴィシュも宰相になることが約束されていた。二人は結託して少しずつ前皇帝に毒を盛った。
以前キョセムはレイハンが前皇帝付医者を殺したところを偶然に見てしまったが、それは医者が毒のことに気づき皇帝に話すと言ったからだとレイハンは言う。アフメト皇帝が誕生したときデルヴィシュの人生も変わった。道が開けたのだ。そしてシャーヒンに背を向けたのだ。
事実を知ったキョセムは
「このことを皇帝に話すことができますか？」とレイハンに尋ねると、

「話すことは話すが、その前に渡しの首がはねられる。そのためにまずは私の命を救うことが条件だ。それに生きていくためにお金も必要だ。」

と言うのだが、キョセムはどうするのだろ？ぐずぐずしていると彼は危ない。なぜなら外にはデルヴィシュの間者がレイハンの居場所を発見してしまったからだ。

キョセムはすぐに小姓頭に伝える。彼らはレイハンの元へ向かうが、すでにそこにレイハンはいなかった。デルヴィシュがレイハンの命を奪ったのだ。

そういえばはじめレイハンを見たときスンビュルとは違った意味で怖い感じがしたのだが、彼はもともとクリミアの王子のもとで働くスパイだったからなのだ。それだけでなくデルヴィシュにも何となく違和感を感じたのだが、初めはオスマン家の敵だったのだ。 彼もイブラヒムの印象とは違っていた。

（オスマン帝国外伝の時は周りの者がスレイマン皇帝に忠誠を尽くすものたちで固められていたが、続オスマン帝国外伝・キョセムでは皇帝のすぐ近くの者たちが敵という設定だった。そのためかキョセムの最初のころはなんだか暗い感じがとてもしていた）

次の日キョセムの侍女はジェンネトが嘘の証言をしたことで助かった。ジェンネトはキョセムの命令で嘘の証言をしたのだ。でもそのためにハンダンは、ジェンネトがキョセム側だとわかってしまった。

宮廷では御前会議が開かれ大宰相就任のあいさつが行われた。マラトパシャはそのあいさつが危険なことを示唆したが、デルヴィシュはそれをはねのけた。ムラトパシャによると大宰相は最初に話した言葉通りの最後を迎えるということだった。デルヴィシュは最初のあいさつで正義に従わないものはだれでもその場で首を取るということを話した。 と言うことは彼は防いで首をはねられるということになる。

宮廷ではマトラークで皇帝とイスケンデルが勝負している。その後イスケンデルは乙女の塔の監視の任務を命ぜられる。乙女の塔にはサフィイェがいた。

サフィイェはパンの中から手紙を入手していた。送り主はナスフパシャだった。今回も手紙でキョセム暗殺に失敗したことをサフィイェは知る。

イスケンデルはサフィイェにあいさつする。

「今後わたしとしかはなすことはできません」と言うと

「娘が来たなら彼女と会うことはできますか」聞く。

「もし皇帝がお許しくだされば可能です」とイスケンデルは答える。

二人は実は初対面でなかったイスケンデルが新米の時に宮廷を訪れたことがある。その時たまたま二人は庭で会っていた。だがそれよりもずっ～～～と前に本当は二人はあったことがあった。でも二人はそのことをまだ知らない。