新・オスマン帝国外伝 キョセム(Muhteşem Yüzyıl: Kösem)エピソード16の4あらすじ
デルヴィシュは大宰相に選ばれた。だが花押はムラトパシャから渡された。スレイマンの時代では見たことのない光景だったが、これはアフメト皇帝のムラトパシャに対する配慮だった。花押をムラトパシャがデルヴィシュに渡すことで、皇帝がどれだけムラトパシャを重んじているかをみんなが知らせるためだった。
ムラトパシャから花押を渡されて驚くデルヴィシュに、「ミュフル(花押)を誰から渡されたかを忘れるな。そしてもう一つもだ。それは天にある正義の剣だ。正義の部屋から出るならば その剣はまず初めにあなたの喉を刺すことを知るように」と念を押す。
デルヴィシュの手の者に襲われ、傷だらけのクリミア出身のメフメト王子はキョセムに面会する。そして襲われた事の次第を話し出す。また襲われる前にあなたと話したかったと言う王子。
「誰ですか。話したいことがあればお話しください」とキョセムが聞くと、
「デルヴィシュパシャです」と王子は答えた。「彼はあなたたちが想像しているようなひとではありません。彼は人殺しです。皇帝の父メフメト皇帝を毒殺した者です」
キョセムは信じなかったが、王子は彼の忠誠を疑う。「一度皇帝を毒殺した者は時が変われば、また別の皇帝を毒殺しかねない」と彼は思っていた。確かに一理あるが、デルヴィシュの場合は違うと思う。現皇帝アフメトを 前皇帝から守るためにしたことでもあった。「だが事実は変わらない」と王子は言う。それを聞いたキョセムは
「なぜあなたを私がしんじるというのでしょう?何か証拠を持っていますか。これを証明できますか?」Neden size inaniyim? Elinizde delil var mı? İspat edebilirmisiniz bunu?
「残念ながらありません… デルヴィシュ・パシャはすべての証拠をなくしました。ですが証人が一人います」
「このようなことでは誰の言葉も信用できませんわ。もし証拠があるならご持参ください」Böyle konuda kimsenin lafına itimad
edilmez. Eğer deliliniz varsa getiriniz.
「お話したことは全て真実です、スルタン様。もし私を信じるならば必要な証拠はみつけることができます」Söylediğimi her şey doğru, Sultanım. Eğer bana inanırsanız gerektiği delilleri beraber bulabirirsiniz.
するとキョセムは半信半疑で、だが少し期待して「私に連絡して」Bana haber gönder.
と言うと、王子も「スルタン様」(Sultanım)とと満足そうに返事をした。
このように二人のシリアスな会話が続いた。
もしこれが本当のことなら大変なことになる。デルヴィシュは大宰相になったのにおしまいだ!
そうとも知らずデルヴィシュは人生で一番喜びの時を迎えていた。皇帝の部屋に行き大宰相としてあいさつしたのだ。二人の会話を複雑な表情で見ている小姓頭だった。
皇帝は部屋で小舟を作っていた。弟のムスタファにあげるつもりだ。会いに行くが、ムスタファは母に会いたいと侍女にいっているのを聞いてしまう。そのために直接会うのをやめた。皇帝も悲しかった。弟を母と別れさせることに罪悪感を感じていたのだ。ムスタファが眠った後部屋に入り、「許してくれ」と伝えるのだった。
母のハリメはハンダン母后に息子との面会を願いに行くが冷たく断られる。
そこへハジュ・アーがデルヴィシュについての知らせを伝えに来る。
皇帝はキョセムと食事をしながら大宰相のことについて話していた。皇帝が彼を完璧に信じているのを見てキョセムは少し心配になる。先ほどメフメト王子からすごい話を聞いてしまっていたからだ。
ハンダンはデルヴィシュと2人で会うことになる。ハジュ・アーが心配して同行しようとするが断られる。だがこの心配は当たった。ハリメの侍女が跡をつけていたのだ。そして彼女は二人の話を聞いた。そしてハリメへ伝えた。
キョセムはダールルエミーンを訪れる。
以前キョセムはサフィイェの隠し財産から2箱の金を皇帝からいただいたのだが、その一箱をこの修行場に寄付する為だった。
もう一箱はサフィイェの謀反の傷跡がまだ消えない時にハレムで働く者たちに与えた。
この後キョセムはメレキの家を訪れる。メレキが先日ハレムを訪れ「母が病気なので家に来てほしい」と言ったためだ。
メレキとキョセムは家に向かう。だが家のそばまで来るとメレキは「これは罠です」と本当のことを話してしまう。メレキの母は悪者に捕らえられていたためメレキはキョセムに嘘をついたのだが、最後の最後で我慢できなくなった。
でも少し遅すぎた。キョセムは走って逃げだすが、敵の数は多かった。囲まれた二人!「助けて、助けて」とさけぶと、助っ人が現れた。
それはたくましくなったイスケンデルだった。
(イスケンデルはアレクサンダーです。マケドニア大王の名前にちなんでいるともいわれます。そういえば昨日から始まったインド・ドラマ「ポロス」では、同時代に生きたマケドニアのアレクサンダー大王が現れます。)
ムラトパシャから花押を渡されて驚くデルヴィシュに、「ミュフル(花押)を誰から渡されたかを忘れるな。そしてもう一つもだ。それは天にある正義の剣だ。正義の部屋から出るならば その剣はまず初めにあなたの喉を刺すことを知るように」と念を押す。
デルヴィシュの手の者に襲われ、傷だらけのクリミア出身のメフメト王子はキョセムに面会する。そして襲われた事の次第を話し出す。また襲われる前にあなたと話したかったと言う王子。
「誰ですか。話したいことがあればお話しください」とキョセムが聞くと、
「デルヴィシュパシャです」と王子は答えた。「彼はあなたたちが想像しているようなひとではありません。彼は人殺しです。皇帝の父メフメト皇帝を毒殺した者です」
キョセムは信じなかったが、王子は彼の忠誠を疑う。「一度皇帝を毒殺した者は時が変われば、また別の皇帝を毒殺しかねない」と彼は思っていた。確かに一理あるが、デルヴィシュの場合は違うと思う。現皇帝アフメトを 前皇帝から守るためにしたことでもあった。「だが事実は変わらない」と王子は言う。それを聞いたキョセムは
「なぜあなたを私がしんじるというのでしょう?何か証拠を持っていますか。これを証明できますか?」Neden size inaniyim? Elinizde delil var mı? İspat edebilirmisiniz bunu?
「残念ながらありません… デルヴィシュ・パシャはすべての証拠をなくしました。ですが証人が一人います」
Maylesf Maalesef Yok... Derviş Paşa bütün
delilleri yok etti. Lakin bir şahidim var.
「お話したことは全て真実です、スルタン様。もし私を信じるならば必要な証拠はみつけることができます」Söylediğimi her şey doğru, Sultanım. Eğer bana inanırsanız gerektiği delilleri beraber bulabirirsiniz.
このように二人のシリアスな会話が続いた。
もしこれが本当のことなら大変なことになる。デルヴィシュは大宰相になったのにおしまいだ!
そうとも知らずデルヴィシュは人生で一番喜びの時を迎えていた。皇帝の部屋に行き大宰相としてあいさつしたのだ。二人の会話を複雑な表情で見ている小姓頭だった。
皇帝は部屋で小舟を作っていた。弟のムスタファにあげるつもりだ。会いに行くが、ムスタファは母に会いたいと侍女にいっているのを聞いてしまう。そのために直接会うのをやめた。皇帝も悲しかった。弟を母と別れさせることに罪悪感を感じていたのだ。ムスタファが眠った後部屋に入り、「許してくれ」と伝えるのだった。
母のハリメはハンダン母后に息子との面会を願いに行くが冷たく断られる。
そこへハジュ・アーがデルヴィシュについての知らせを伝えに来る。
皇帝はキョセムと食事をしながら大宰相のことについて話していた。皇帝が彼を完璧に信じているのを見てキョセムは少し心配になる。先ほどメフメト王子からすごい話を聞いてしまっていたからだ。
ハンダンはデルヴィシュと2人で会うことになる。ハジュ・アーが心配して同行しようとするが断られる。だがこの心配は当たった。ハリメの侍女が跡をつけていたのだ。そして彼女は二人の話を聞いた。そしてハリメへ伝えた。
キョセムはダールルエミーンを訪れる。
以前キョセムはサフィイェの隠し財産から2箱の金を皇帝からいただいたのだが、その一箱をこの修行場に寄付する為だった。
もう一箱はサフィイェの謀反の傷跡がまだ消えない時にハレムで働く者たちに与えた。
この後キョセムはメレキの家を訪れる。メレキが先日ハレムを訪れ「母が病気なので家に来てほしい」と言ったためだ。
メレキとキョセムは家に向かう。だが家のそばまで来るとメレキは「これは罠です」と本当のことを話してしまう。メレキの母は悪者に捕らえられていたためメレキはキョセムに嘘をついたのだが、最後の最後で我慢できなくなった。
でも少し遅すぎた。キョセムは走って逃げだすが、敵の数は多かった。囲まれた二人!「助けて、助けて」とさけぶと、助っ人が現れた。
それはたくましくなったイスケンデルだった。
(イスケンデルはアレクサンダーです。マケドニア大王の名前にちなんでいるともいわれます。そういえば昨日から始まったインド・ドラマ「ポロス」では、同時代に生きたマケドニアのアレクサンダー大王が現れます。)