「なぜならばあなたは信じたいのですよね（ヒュッレムの言葉）」と確証バイアスの関係 オスマン帝国外伝シーズン2ハイライトから

「手紙はあなたからなのね」と言って、ニギャールの居場所を教えた手紙をヒュッレムに差し出す。
ヒュッレムは「自分からだ」と言う。さらにハティジェが信じないと思ったからだと
言い訳する。
ハティジェは
「復讐をこのようにおまえはするのか？」と問い詰めると、

「これを何のためにしたが大切なのではありません。
大事なのは　私がいった真実がこれだということです。（ムヒム　オラン　ソイレディクレリミ　ハキカト　）」

と言うとハティジェは
「何が真実よ、嘘だそうよ、すべてが！」
するとヒュッレムは不思議そうに
「どうしてなの？言った場所にいかなかったのですか？」
「行ったわ、ニギャールはそこにいたわ、妊娠していたわ。
でもおなかの子はマトラクチュの子だそうよ。」
「あなたもこのことを信じたのですね」（スィズデ　イナンドヌズ　ブナ）
「もちろん信じなったわ。でもナスフエフェンディとも話したのよ。
かれもおなじことをいってたわ」
と言うとヒュッレムはイブラヒムとマトラークチュの緊密さについて話し始めた。
それでもハティジェは
「ばかげたことよ、ナスフ　フェンディは誠実な方よ」と反論する。
ヒュッレムはおかしいと話し続け、　
「この話をどうして信じるのですか？なぜならばあなたは信じたいのですよね」

（ブ　ヒキャイェイ　ナスル　イナルルスヌズ？　チュンキュ　イナンマク　イスティヨルスヌズ、オイレ　デイルミ）

と言うとヒュッレムと声を荒げるハティジェ。
「そこまで言うなら証明して」と言い出すハティジェに自信をもって「はい」と答えるヒュッレム。

そして現れたのはギュルシャーだった。
そして彼女は傷だらけの顔を見せ、
イブラヒムが自分を殺そうとしてことを話し出した。
自分が二人のことを知ったためだという。

 それからハティジェは取り乱しそして去っていった。

今　ヒュッレムが言った 。この話をどうやったら信じるのですか？　
「なぜならあなたが信じたいからです」
 これはかなり説得力のある核心を着いた言葉でした。
人は自分に都合の悪い情報を無視しやすく、こうあってほしいという情報を信じたがる傾向があるらしいです。
科学事典によると
【 確証バイアス】
人間は自分の考えが正しいか否かを検証する際に、自分の考えを証明する証拠ばかりを探してしまい、反証情報に注目しない傾向が強い。これを確証バイアスと呼ぶ。
ある情報が入ってきた場合、その情報と合致する事例が見つかることによって、その情報は正しいと証明されたような気持ちになりやすい。しかし、これは証明を指示する情報が見つかったと言うだけで、反証を指示する情報の方が多い可能性は十分にあり得るのである。」（引用：科学事典）

ハティジェのばあい　ニギャール自身の言葉やマトラークチュからの情報を、自分の描く真実と合致させようとしました。
そうすることで真実から目をそらそうとしたのです。
とはいうものギュルシャーの言ったこと尾が果たして反証になるかと言う点はどうも怪しい気がします。ギュルシャーが本当のことを言っているという証拠は何もないのですから。
でもはティージェ放心状態で去っていきました。と言うことは、
ハティジェ自身の中に疑惑があり、なんかニギャールの言うことが変だとは感じていたのようですね。それで今度は、ュッレムの出した証拠を信じてしまったようです。

マトラークチュに会えばマトラークチュを信じ、ギュルシャーに会えばギュルシャーを信じるハティジェは純粋な方のようにも見えますが・・・

と言うことでハティジェに限らず人はみな確証バイアスにといらわれてしまうようですね。