忘れたら耐えられないとアイビゲは言うが皆さんはどう思われます? シーズン2ハイライト
マルコチョールとアイビゲはデッキの上で悲しそうに話している。アイビゲはクリミアに戻る許しを得て、クリミアに戻るところだった。
そういえばちょうど同じこの船で、二人は初めて出会った。
アイビゲはその時男勝りの王女だった。オスマン帝国でも有数の剣の使い手マルコチョールを相手にナイフを突きつけたりもした。
それらを思い出しながら
マルコチョールが愛ついて語り始める。
「愛には苦難がつきものだ。その苦難を私は望む」と言うような強気なことをいっていた。
デッキに戻ったアイビゲは宮殿でマルコチョールと過ごしたときを思い出していた。
そこへマルコチョールも降りてくる。
「何か必要なものがないかとききにきたよ」
やさしく尋ねるマルコチョールにアイビゲは
「私はこんな人ではなかったわ。
私の生活は刀でかき回したようにカオスになってしまったわ。
父はわたしを男のこのように育てたの。
周りの女性たちとまったくちがっていたわ。
彼女たちのように服を着せられなかったわ。
彼女たちみたいにかみを結ううこともなかったわ。
香水も付けなかったの。
全く恋したことがなかったの。
一人の男性の目をこんな風にはみたことがなかったわ。
何故なら恋に落ちることは愚かなことよ」
( アイビゲのように男のように育てられた少女がひとたび恋に落ちればそれはそれは危険なことだろう。けんのけいこと同じで死ぬまでその恋を貫くことだろうから・・・)
そんなけなげなアイビゲに話すマルコチョール。
「おまえが来たときに私の心にはアルミンがいたんだ。
その痛み、その思い出が私をめくらににしたようだからこれからは誰も愛さない。
死ぬまで彼女だけのために心臓は鼓動し続けると思っていたんだ。
だがそうはならなかったな。
あなたが来たんだよ。私を悲しみの井戸から救い出してくれたんだ。
お前も見つけたよな。
やすらぎとしあわせを。
だが運命は2度ともおなじだった」
と悲しい顔をする。
確かにアルミンが去り、そして今度はアイビゲが去るのだ。
マルコチョールには幸せな恋は訪れそうにもない。
するとアイビゲは
「私はまだ死んでいないわ。ほら見てここにいるわ。あなたの目の前にいるのよ」
「いやなのはこのことだ、目の前におまえがいるってこと・・・
すべてが過ぎ去るよ。ある日私を忘れるだろう。そして痛みは静まっていく。あなたの心は他の人にときめくだろう」
「いいえ、決して、ありえないわ。
私はあなたを決して忘れないわ。
決して!」
と言うと、マルコチョールはいとおしそうに
「アイビゲ」
とささやく。(わあいいいなあ、)
するとアイビゲはイヤリングをはずし、マルコチョールの掌にのせる。
「これをはなみ放さず持っていてね。これを見るたびに私をそして私たちのことを思い出してね。
もし私を忘れたなら、私は耐えられないわ」
と答えた。
忘れるということは時々恵みに感じることがある。
何故なら痛みは永遠ではなくわすれることによって和らぐからだ。
ところがこの男勝りのアイビゲがそうではなかった。忘れ去られることを何よりも怖がっていた。
愛する者たちにとって忘れられることほどつらいことはないだろう。
オスマン帝国外伝を語る会のメンバーの感想
私は忘れたいなあ。いたくないほうがいいじゃん
いいえ、忘れられたらいやだわ。愛する人との素敵な思い出があれば、その後離れ離れになっても、いきていけるとおもうわ。
そもそも恋とかいう感情は嫌いだね。冷静かつ迅速な思考を一中んにして奪うから。科学者の敵だぜ!
忘れたほうがいいとも言えますが、忘れないほうがいいとも言えますね。
人を思う気持ち(愛)には痛みを伴うもんじゃが、それなしでは生きていけんのが人間と言うものじゃのう。