創始者オスマン 7話 

オスマンがカイのオバにいない間に、
オスマンの父エルトゥールルの朋友アブドゥル・ラフマーンがコンヤからやってきた。
彼は
オスマンの父は病気で、彼の父はカイの邑の統治を弟デュンダルベイに一任したことを告げに来たのだ。そして花押を渡した。今までエルトゥールルはコンヤにいて、代理を任されていたのもデュンダルだった。
 オスマンはビザンチンの将校であるサルバドルに罠にかけられ捕まってしまった。
彼らが知りたかったのはエデバリ師の居所だった。
 オスマンが捕待って気絶した。その時
オスマンは夢か幻かわからないが、エデバリ師を見た。

彼は夢でエデバリから
إِنَّ مَعَ الْعُسْرِ يُسْرًا  
「まことに困難と共に安楽はある」という一節を聞いた
 目が覚めてからもそれを覚えていた。まるで現実に起こったかのような夢だったからだ。

彼は夢で見たように、この言葉を繰り返しながら力を入れると、彼を縛っていた鎖が外れた。これには誰もが驚いた。
ありえない!
私も驚いたけれど、いちばん驚いたのをオスマン本人だろう。
オスマンは怪力の持ち主?なのか!

何とか敵がやってくる前に仲間のアルプたちの鎖もほどき、彼らは逃げようとした。
だが多勢に無勢!

やっつけてもやってけても敵は押し寄せてきた!


一方 カイのみんなは
オスマンを助けにバムスたちが探し回る。
デュンダルの息子バトゥルは、ビザンチンの捕虜を利用して、オスマンの居所を突き止め、見事オスマンを助けることに成功!

バトゥルによってオスマンとその仲間は助かったが、カイの邑に戻ったバトゥルは父にみんなの前でほめられた。

それからオスマンはデュンダルがカイの邑のトップになったことを聞き、いやいやながらも敬意を表しデュンダルの手に口づけする。

ところでオスマンを助けに行ったのはバトゥルだけでなかった。エデバリ師もオスマンを助けに出かけたのだ。

オスマンが戻った後、そのことをバラから聞いた彼はすぐにエデバリの元へ向かった。

危機一髪でエデバリたちは助かり、オスマンの矢に撃たれたビザンチンの敵将のヤニスはけがをする。
オウズハンは伝説の人。で、6人の息子と24の孫を持んじゃよ。オウズは中央アジア出身のトルコ部族の名。オウズの6人の息子のギュン・ハンの息子カイがオスマン帝国の皇帝の子孫だと言われているよ。
主な登場人物

オスマン オスマン帝国の創始者
デュンダル オスマンの叔父
バトゥル デュンダルの息子

バラ エデバリ師の娘
エデバリ師 スーフィー・ヤセヴィーの流れをくむスーフィー

バムス オスマンの父の朋友
アブドゥル・ラフマーン オスマンの父の朋友

ヤニス ビザンチンのために戦う戦士
ソフィア ヤニスの娘
サルバドル ヤニスの手下
カラノズ ヤニスの部下

アリシャル サンジャクベイ セルジューク朝のサンジャクベイ

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