セリムが兄弟たちと対立? なぜスレイマンはセリムを次期皇帝に選んだのか? オスマン帝国外伝シーズン4 エピソード112から

夢を見ているセリム

どんな夢だろう?

それはおそろしいゆめだった。

セリムは刀をもって二人に近づく。

二人とは兄のムスタファと弟のバヤズィトだ。

つまりセリムはムスタファたちの命を奪おうとしていた。

刀を喉にあてられるバヤズィット。 

まさに剣をバヤズィトにふり下ろそうとした瞬間、セリムは後ろからナイフに刺される。

だれだろう?彼をねらっているのは?

刺したのは弟のジハンギルだ。

刺された痛みで目が覚めるセリム。

確かにバヤズィトとセリムの二人はよくケンカをしてきたが、こんな風に夢を見るとは・・

セリムは追い詰められているようだ。兄弟の中で、一人孤立しているという強迫観念に取りつかれていのだ。

 兄弟がみなかれにとっては敵と感じられた。

 あの温和なジハンギルさえセリムにナイフを向けるとセリムは感じていた。

この夢はただの夢ではなかった。
セリムがこれからとる行動に明らかに影響を与えるだろう。

と言うことで久しぶりにセリムのお話でしたが、セリムはシーズン4の最初にマニサのサンジャクに任命されて以来、 いろいろあって、ムスタファたちだけでなく、血のつながったバヤズィトやジハンギルともうまくいっていませんでした。姉のミフリマーフとも仲が良くなかったのです。

セリムがもしマニサのサンジャクに任命されていなかったら、兄弟がこれほど仲が悪くなることはなかったんじゃないかと思うのですが、スレイマンは何故セリムを次期皇帝の地位であるマニサのサンジャクに任命したのでしょうか?

いくつか理由が考えられますが、
ひとつには精悍で勇気がありイェニチェリから慕われていたムスタファを恐れていた?かもしれません。

二つにはバヤズィットはスレイマンの言うことを素直に聞かない部分があり、怒りで統治を間違えるのではと危惧したのと、そんな彼を制御するのが難しいと考えたのかもしれません。

三つには セリムは統治能力はムスタファやバヤズィトに落ちるけれども、セレイマンには温和な感じに見えたのかもしれません。

というわけで、一番無難なセリムをえらんだのでしょう。自分と敵対しない、凡庸な統治者を・・・
ですがセリムは意外と凡庸ではなかったのです。彼は自分の能力のなさを自覚していて、自分の周りに置く人物を獲得するためにいろいろ手を尽くしました。ある意味傲慢ではなかったのかも…
それがセリムが成功のした秘訣だったのかもしれません。

初陣で人が切られるのを見て吐いてしまったり、お酒を飲んで憂さを晴らしたりするセリムをなぜか憎めません。

彼に 人間の弱さをかんじるからでしょうか。
世の中には強い人ばかりですものね。
弱さからくる人間味になぜかほっとするのはなぜでしょう?

https://www.youtube.com/watch?v=iZ2i-irQEcE&list=PLhs6M1ctjWI_B2pvvwHKC1iw9KANlhkJN&index=5





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