ムスタファとミフリュニーサの結婚を父がついに許した。オスマン帝国外伝シーズン4 17話 E110
ムスタファはイスタンブルで何もなかったというが、マヒデブランはヒュッレムの仕業だと思って、彼女に対して不平を言った。
何のことかと言うと、ミフリュニーサとのことだ。実はミフリュニーサを家に届けたために大問題となった。
この件について「明らかなことはわかっていない」とムスタファは母に言う 。さらに
「けれども経験することすべてが人には新しい何かを教えます。」
と付け加えた。
ムスタファは今回のことでまた少し経験値が上がったようだ。 (それにしても毎回甘いかいムスタファには本当にいろんなことがあおこなあ)
ひとまず無事に戻ったムスタファを見て安心したマヒデブランは忠臣フィダンに心のうちをぶちまける。
フィダンは今はもうマヒデブランにとってなくてはならない人となったようだ。フィダンはいつもマヒデブランと共に過ごし、マヒデブランを陰に日向に支えてきた。今も支えているし、将来もずっと支えていく。
二人ともミフリュニーサの存在に危険を感じていた。もちろん今回のことでムスタファは謀反の罪で処刑されたかもしれないことを考えると当然だ。
ムスタファが少し経験し、これ以上ミフリュニーサとかかわりを持つとはこの時二人は考えもしなかった。そのため二人はほっとした様子で笑いあった。
ところが、部屋にいるムスタファを訪れたものがいた。
誰だと思う?
なんと、ミフリュニーサだった。
フィダンとマヒデブランは安心していたのに、すぐにミフリュニーサがまたアマスヤにやってきてしまった。
ムスタファが、ミフリュニーサの父(フズル海軍総督)に渡した手紙のことを聞く。その手紙をスズルはベッドの上で読んでいた。
そうなのだ。フズルはミフリュニーサを心配しすぎたためか体調をくずし、倒れてしまっていた。 (娘がさらわれれば病気になっても仕方がない、そうだよね)
手紙でムスタファはミフリュニーサがどれほど自分にとって大切かを書き綴った。勿論フズルの娘だからと言うだではなく、彼の人生を取り戻してくれた大切な人で、彼女を慕っているとも告白した。
「規則はもちろんしっているが、人はときにその規則にも勝る感情に支配される」とも書いた。
そうなのだ、ムスタファのミフリュニーサへの気持ちは規則でとどめることができるよう弱いものではなかった。
それはイスタンブルも飲み込むほどの大きな愛の感情だった。ムスタファは「はっきりと神に誓って、ミフリュニーサを望んでいる」と書き続けた。手紙は、
「これが危険なことであること、自分が下した決定を知らせたい」という文で終わっていた。
読み終わったフズルは深くため息をつく。
フズルは許した。 だからミフリュニーサは今ムスタファの目の前にいるのだった。
ムスタファは「神の前で結婚するが、このことは私とミフリュニーサ、マヒデブランそしてヤフヤーだけが知っているのみだ」という。「人々はみなの客だと思うが、よいか」と聞くとミフリュニーサは承知した。
ミフリュニーサの半生
ムスタファの手紙 YOUTUBE トルコ語版