親は子供の言うことを信じたがるの? オスマン帝国外伝シーズン2 53&54から

ミフリマーフはヒュッレムの大事にしていた冠をかぶりたがった。ミフリマーフは小さいうちから怖いもの知らずだ。

それを「けっして触るな、母上を怒らせるぞ。」といって止める弟メフメット。

ミフリマーフはもちろん言うことを聞かなかった。

「ちょっとさわるだけよ」というと
「わかった、気を付けて」と言いメフメットいう。

あなたにその冠を載せて嬉しそうに鏡を見る。そしてくるくる回りだす。すると冠がミリマーフの頭から滑り落ちてしまった。

「どうしよう?」というと
「いっただろう。母はあなたをころすぞ」と言う。

しばらくして母が冠をつけようとすると、
壊れていた。

子供たちの方を見て「あなた方がやったの?!」と声をあらげた。

ミフリマーフは恐れて、侍女ナズルを指さして、「あの人がやった」という。

ナズルはもちろん言い訳するが、
「私はこの目で見た」とミフリマーフはいいきる。するとヒュッレムは、ナズルを責め立てる。

勿論ヒュッレムは子供を信じた。

そしてナズルに「出ていけ」と言った。

子供を信じるのは親のいいところでもあるけれど、悪いところでもある。
それに
人は自分の都合の良いほうに信じたがるものだ。ヒュッレムもそうだった。

侍女よりもミフリマーフを信じたかったのだ。

だから実際に娘を信じた。

これは親の弱点でもある。

(どっちでもいいことだけど、この冠をオスマン帝国外伝キョセムもかぶっていたようだ。ヒュッレムから、ヌルバーヌ そしてサフィイェそしてキョセムに受け継がれたのかもしれない)

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