【スレイマンめがけてムスタファが矢と現金ワクフの合法化についての話】オスマン帝国外伝シーズン4エピソード106 ハイライト

スレイマン皇帝はカザアスケルのエブッスードと夢の話をしている。

「ムスタファの手に上にアッラーと書いた血のついた矢がある。

あなたにとってこの意味は何ですか? 」

「良いほうに考えなければなりません。」

「つまり万有の主は皇子の味方です。 ご自身の矢で彼をまもったようです。」

ムスタファはのその矢を私にむけているのだ。私がその矢をつかむと、矢は火に変わった」

「たぶんそれはある信託を意味しています。わが主はムスタファの命を取りあなたに渡したようです。

そこへイスラム長老が来る。出て行こうとするイスラム長老を引き留める。

そしてイスラム長老とエブッスードの議論がはじまる。
貨幣そのものがワクフとして成り立つかと言う議論だった。伝統的にはイスラム長老の意見が多く、エブッスードの意見をオスマン風に変えたとみなす意見もある。

エブッスードは過去のファトワーではいくつかOKであると言われたと指摘すると、イスラム長老は「ではカーディ―(法官)の決定はどう見るべきか」と反論する。するとエブッスードは法官の決定には他の法官も従わなければならないというと、スレイマンは
「ここまでにしよう」
と話に入る。そして、

「この点についてはエブッスードが正しい」と言った。
「もしそうしなければ、民衆が飢餓に苦しむことになる」と言って二人を下がらせた。

部屋から出ると、イスラム長老は、エブッスードがこの件で皇帝に直接話したことを非難するが、エブッスードは
「前にも忠告しました。その時少しでも耳を傾けていればこのようなことにならなかったのです」と返答した。

すると
「あなたは国のためにではなく自分のためにもがいているのですよ。私の地位をねらっているのだな」と言う。

「私はアッラーフのためにします。わが主にふさわしいしもべとなるためにのみもがきます」と答えた。

さて史実ではこの後エブッスードの通りになった。
エブッスード史実
エブッスード(ドラマ
参考

16世紀半ばにはスンナ派ハナフィー学派の学説によるイスラーム法が浸透し、そイスラーム長老となったエブッスード(Ebüssuûd)がイルミエ制度オスマン帝国の慣習と融合したイスラーム法の整備を行った。
オスマン帝国におけるスラームは本質主義のそれと違う点があり、官界の話題になった現金ワクフの合法化もその一つだ。
他にも、オスマン帝国ではクライシュ族出身ではないオスマン皇帝がカリフと名乗ることや皇位を安泰にするための兄弟殺し、異教徒の子供を集めて奴隷とするデヴシルメ制度などがある。

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