
あるばんぐみでさあ、「
時間はみんなに平等に与えられている財産」と言っているのをきいたんだけど・・・

でもみんな寿命が違うけれど平等ということになるのかしら?

たぶんみな
死ぬ時が来るという意味なんじゃないかな、死は平等に与えられるということなのかもね・・・ 時間は大事なんだよ、今できることを今やらなきゃ、いつか終わりがきて、何もできないままさようならってことになるよね。

あら、まあ、なんだかずいぶん、せからしいのね、

せからしい?

忙しいってこと、もう少しのんびりでもいいのじゃないかしら、できなければできなくても、それはそれでいいようなきもするわ、

わあ、なんかすごい達観しちゃってる感じ!確かにそれもそうだよね、
そういえば、アンネアンネのお友達のお見舞いについていったんだけど、お友達の方はとても素敵だったよ。

おみまい?病気なの?

うん、抗がん剤の治療を受けるために入院してたんだ。治療は飲み薬と点滴から注入する薬なんだけど、それを体内に入れた後、吐き気がひどくなって、頭もいたくなるんだって

かわいそうに、

そうだね、でも彼女すごいんだ!彼女は力を入れずに抵抗せずに痛みが通り過ぎるのを待っているらしい。

なんだか難しいお話ね

痛いかなと思ったり、我慢しようとか思うともっと痛くなるらしいんだ。それで痛みを少なく感じるために彼女が編み出した方法なんだよ。

痛みが少なく感じるの?

うん、それで彼女は素敵な顔をしてた。感謝してた。

なにに?病気に?痛みに?吐き気に?

ううん、なんていうのかなあ、
生きていること自体にかな?

・・・

例えば入院している部屋の窓から見える美しい夕焼けとか、食事を運んできてくれる人々にとか、シャワーできたこととか、そういうごく普通のことにかな・・・

・・・

彼女は
今だけを生きていると言ってたよ。

わあ、

明日はどうなるかもわからない、いえ、一分先はどうなるかもわからない、そういう緊張感の中で彼女は穏やかな表情で、「今だけを生きているのよ」って言ってたよ。
彼女に会って感じたんだけど、彼女にとっての一分と私たちにとっての一分は同じ価値ではないような気がする・・・

そうね、絶対違うわね、

それだけじゃないんだ、彼女がすごいのは。彼女が今一番湧き上がってくる感情は何かというと、

何何?
ありがとうっていうきもちだって。

病気で、いたいのに?

うん。生きている時間の価値を今まで以上に強く感じることができるんだって、それで感謝の気持ちが沸き上がるらしい・・・

わあ、本当に素敵な方ね。ではやはり時間はみんなに平等ではないわね
時間は平等に与えられているの?それとも違うの?どちらなのでしょうねえ・・・
難しすぎてちょっと私にはわかりません。皆さんはどう思われますか?