新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~ シーズン1の62話前半 キョセムは暗殺を・・ 23の2
62話前半
サフィイェはイスケンデルに会いに行こうとしていた。真実を打ち分けるつもりだった。
キョセムは元気がない。皇帝も胃が痛そうだ。皇帝はヤーセミンの件を事故だと信じたようだ。皇帝はキョセムが悲しそうなので理由を問う。キョセムはそれは「あなたが原因だ」という。
そうなのだ、キョセムは皇帝を守ろうとして自分の実の妹を知らずに手をかけてしまったのだ。キョセムの悲しみは計り知れない。だがこのことで二人の絆はより深まったようだ。
キョセムの息子メフメトはオスマンを目の敵にしている。そのためオスマンの連れてきた娘をエスキサライにおくるように手配する。
一時は彼女を好きだったメフメトだったが、妹のアイシェに「皇帝の座と女性とどっちを選ぶのよ」と言われて皇帝の座を選んだのだ。
噂の女性はエスキサライに連れていかれるところだったが、オスマンに向かって叫び助けられる。(部屋の中ではオスマンは弟のムラトと話していた。どうもオスマンとムラトは仲がいい。この二人は後にどちらも皇帝についている。)
オスマンは誰の命令だと聞くがビュルビュルは知らないと答えた。オスマンは女性を部屋に連れていき、楽しそうに話をしている。キョセムのことを話す。
「とても美しい女性だわ」と女奴隷は言う。するとオスマンは「母も気に入ったようだ」と言い、「私もだ」と付け加える。ほほえましい会話だが二人はしあわせになれるのだろうか?
悲惨だ。妹の命をそれとは知らず命を奪ってしまったからだ。彼女はヤーセミンの部屋に行き、ヤーセミンの絵を見て悲しむ。
「私は妹を殺させてしまった。なんという心の痛み…」と彼女はこの出来事には耐えられそうにもなかった。だがこの痛みを彼女はサフィイェへの復讐に向けた。キョセムはイスケンデルの元へ向かう。そして
「あなたにあることを望んだのに」と声をかける。そうなのだ、サフィイェをなきものにするようにたのんだのだ。
「もしあなたがしなければ私がするわ。あなた以外誰も信用できないのよ」と言い、イスケンデルを追い込む。
そのサフィイェは夜中秘密に出かけた。
どこへ?イスケンデルの家へだった。そこで彼女は驚愕するものを見つけてしまう。キョセムの絵だった。急いで帰るサフィイェ。
皇帝は体調があまりよくない。そしてオスマンとメフメトのけんかを耳にそのことをキョセムにきく。キョセムは
「オスマンを自分のこのように育てたわ。そのことがメフメトを悲しませ、嫉妬させたようなの」
とキョセムは二人の将来を心配し、辛そうだった。
翌朝、メレキが悲しそうなのに気づくキョセム。ほんとに、あちこちみんなが大変そうだ。メレキはイスケンデル以外は考えられないというが、不可能だというのだ。イスケンデルは他の人を慕っているのだという。
メレキはイスケンデルを小さい時から愛していた。だがイスケンデルが思いを寄せているのは他でもないキョセムなのだ。
皇帝の弟はまた亡霊と話をしている。亡霊はチェスをしている。そこへオスマンが尋ねてくる。亡霊は「彼が次期皇帝候補だ」とけしかける。
「独りでチェスをしているのか」
と尋ねられこまるムスタファ。二人は本について語り合うが、亡霊が邪魔する。オスマンは散歩に誘う。一方メフメトはあることを考えていた。女奴隷のことだ。
キョセムはつらいながらもジェンネトを呼ぶ。ジェンネトは「疲れたのであたたかい家庭を作りたいだけだ」というが、キョセムは「いまではない」と言って辞任を認めなかった。
サフィイェはビュルビュルに会う。サフィイェは昨晩のこと、そこで見たものを話す。キョセムの絵だった。「もしこのことがだれか知ったら殺されるだろう。息子は敵に恋してしまったのよ」
そのイスケンデルは皇帝とマトラークをしているが、どうもイスケンデルの様子がおかしい。イスケンデルはサフィイェを暗殺するか迷っていた。
メフメト王子に会いに行くズルフィキャル。何しに行ったのだろう。メフメトはクリミアの王子だったが、父が伯父に王位を取られて、オスマン帝国に逃げていたのだが、皇帝の命に従わなかったために幽閉されていた。