ポロス 古代インド英雄伝 シーズン4 21話 ダスユの王妃・ラチの母の遺体は人質に・・・

 アレクサンドロスの涙

アヌスヤは気が付いた。そしてオリュンピアスも チャーナキヤの祈りによって生き続けていた。

だが母がパウラヴァに捕らわれの身になっているとした、アレクサンドロスは一刻も速く橋を完成しパウラヴァの地つまりインド国土へ侵入しようとしていた。

アレクサンドロスが見せた初めての?涙はとても印象的だ。鉄の男、非情な男、感情に動かされることのない氷の心を持っていると思っていたのだが、母が捕虜になったと聞いてから、彼の態度は大きく変わった。

アレクサンドロスにとって母の存在はとても大きかったのだろう。その姿を見た彼の妻も初めて優しい言葉をかけた。

アレクサンドロスは計画を立てた。

今日中に橋を完成し、明朝はパウラヴァを攻めると決めた。

タクシラ王には陸路から向かい背後を就くようにと命じた。だがこれに王は反対した。行くまでに兵の半分を失うというのだ。もしその方法でパウラヴァを攻め落とせるのなら、とっくにやっていたとも言った。 

ごもっともな話で、だからこそ橋が必須なのだ。

橋は架けられるか?

その橋をめぐって騒動が起きたプルに一日に猶予を与えられたダスユの王は、橋の建設を中止しようと思った。

王妃もそれに賛成した。

キーワードは信頼だった。

信頼のない同盟はありえないと・・・

こうしてようやくプルはダスユと和解できそうになったのだが・・・

そこへアレクサンドロスの忠臣が現れてその話を聞いてしまう。そしていきなり王にナイフを投げつけた。

争いになり、王妃は命を落とした。

王はあくまでも橋を架けず戦うときめたのだが、その時アレクサンドロスは中心に目配せをした。

すると王妃の遺体が持ち去られた。

インドの人では遺体をちゃんと葬らないと解脱も輪廻もできないという風にしんじているらしい。

それを知っていたアレクサンドロスは死体を人質に取ったのだ。

亡くなった方を人質にとるなんて、なんともはや言葉が出ないのだが、これには王も屈しざる負えないだろう。

王妃のあの世の命がかかっているのだから・・・ 林縁もできないとなると、このままずっと生き返ることができなくなる。王にとってこれは大変なことだった。

こうしてアレクサンドロスは橋を架けさせたのだった。

恐るべし!

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