新・オスマン帝国外伝~影の女キョセム~ シーズン2 E48  キョセムがエスキサライへ左遷、そして襲われる!

キョセムはムラトの行き過ぎを何度も忠告したが彼は聞かなかった。今度は酒場、アルコール、アヘンも禁止した。

もし破れば罰は死だった。

イスタンブールのみんなは恐怖でおののいていた。

そんな中ついにキョセムは行動を起こした。会議を招集し「この粛清を緩和するように」と伝えたのだ。だがそこへムラトがやってきて、ムラトは激怒した。

そしてキョセムをエスキサライへ左遷することにした。

「いかない」と言い張るキョセムだったが、キョセムには弱みがあった。それは子供たちだ。

それをよく知っているムラトは「もし行かないのなら代わりに弟たちを幽閉する」といったのだ。キョセムは仕方がなく二人を守るために宮殿を後にした。だがエスキサライは警護は万全ではない。誰でもがキョセムのいる部屋へ入れるくらいの人数しか護衛がいなかった。

夜キョセムは二人の女官に襲われた。彼女たちはギュルバハルの手のものだった。

彼女の一人が、キョセムに襲いかかる!その時「ギュルバハル妃がよろしくと言っていた」といったため、この襲撃の犯人が彼女だということが分かった。

と言っても、周りにはキョセム以外誰もいない。二人の門番はすでに殺されていた。キョセムは必死で胸に突きつけられたナイフを振り払おうとするが、なかなか難しかった。

ついに力が尽きたキョセム!

彼女はエスキサライで亡くなるのか!

そこへなんとカシムが入ってきて、ナイフな投げつけキョセムは危機一発で助かった。

カシムはこのことを「ムラト皇帝に話そう」といったがキョセムは止めた。「ムラトもバヤジトも信じられない」というのだ。

そして「新しい時代が始まる」と告げたのだった。キョセムが推したのはカシム。彼を皇帝の座にと考えた瞬間だった。

こうして三つ巴の戦いが始まろうとしていた。

宮殿ではもう一つおそろしいことが起こっていた。ムラトの正式の妻ファルヤ王女がムラトに呼ばれた。そこに処刑人が待っていた。ファルヤ王女は首を絞められた。それをムラトは窓越しに見ていた。

逃げようとするファルヤ王女!

でも彼女は逃げられない。でもその時彼女は意外なことを叫んだ。「妊娠しているのよ!」と・・

え?

どうやら彼女はどうやら授かったようだ。 

もしムラトが気が付けば、彼女が子を産むまでは延命されるに違いない!

ファルヤ王女のことを書いていたら、ふとスレイマン皇帝の息子バヤジトのことを思い出した。

バヤジトは一度自分を毒殺しようとした女官を子が生まれるまで、延命した。

さらにそののち彼女を赦し、自分の子の母として受け入れたのだ。

それに比べるとムラト皇帝はとても厳しい感じがする。理由も自分を狙ったわけでもないし、 子供を失わせようと故意にファルヤ王女がアイシェに伝えたわけではない。これほどの違いがあるにもかかわらず、ムラト皇帝は許すことをできないのだった。

彼は許すための口実ではなく、罰するための口実をいつも見つけようとしているのかもしれない。 だから彼の周りには死の匂いが尽きて回る。

スレイマン皇帝も、セリム皇帝も、そしてアフメト皇帝も、すすんで血を流そうとはしなかった。

彼は少し無慈悲なところがあるかもしれない・・・

彼の冷酷さに見切りをつけたキョセムだが、果たしてカシムは皇帝につけるのだろうか?

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