新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~ シーズン2 E43 3,4 イスラム長老が危ない!

ムラト皇帝はイズニクへ向かった。それは手紙が届いたからだ。それにはイズニクの法官がわいろを取っていると書かれてあった。

ムラト皇帝が帝都を空けるのを心配したキョセムに、心配しないように「これは罠だ」と皇帝は答えた。自分がいない間に敵を見定めようという手はずだった。

キョセムも賛成し、皇帝たちは新しく宰相になったハンガリーから来たメフメトパシャに留守居役を命じ出かけ、見事イズニクの法官の悪事を暴いた。

帝都では

キョセムのお気に入りのメフメトパシャが(もしかしたらキョセムの娘と結婚することになるかもしれない)イスラム長老の息子を呼び、毒を飲ませた。そして毒消しをちらつかせながら、父親に関する情報を得たのだった。

父親はウラマーたちを集めて、皇帝の強硬な政策に異を唱えた。イズニクの法官と同じ目に自分たちがいつ会うかわからないと皆を扇動した。

方法はないかと探る仲間に、彼はバヤジトを皇帝にしてはどうかと持ち掛けた。

だがそのことをキョセムはそばで聞いていたのだ。彼の息子から得た情報をもとに、バヤジト皇子をつれ集会の場所へ来ていたのだった。

そうとも知らず長老は、とんでもない発言をしてしまった。でもこのことで一番驚いたのはバヤジト皇子だったろう。

彼の知らぬところで彼を皇帝にしようという動きが活発化していたのだ。

すこし前おきた悲惨な大火事もそのために仕組まれたものだった。(史実ではたばこの火が原因だったといわれている。そのためにたばこの廃止が強化されたともいわれている)

バヤジトは長老の言葉を耳にしたときうろたえて、キョセムを見た。 

キョセムはバヤジトを自分の息子と同じように育ててきた。だから彼が好きだったし守りたかった。だから彼の母がこの陰謀を企てたことをバヤジトに知らせたかった。

キョセムがバヤジトと一緒に出掛けたことを知ったバヤジトの母うろたえた。そしてシナンパシャをすぐに呼び、すぐに謀反の行動を開始するように伝えた。だがその様子を見ていたものがいた。キョセムはのエステルだった。

エステルはすぐにその場を離れようとしたがギュルバハルにつかまった。

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