創始者オスマン エピソード30の3 サヴジュベイはビザンツに報復し、トップにたつ

ボランとゴンジャ

ボランはゴンジャトデートの約束ができた。だがその代償に乳しぼりという女性のすると思われている仕事を手伝ったのだ。

彼の仲間は遠くのほうでからかうように視線を送った。

恥ずかしそうに立ち去るボラン。彼は戦いでは勇敢だが、女性とお付き合いには慣れていないようだ。

 恐怖ではなく愛で

ギョクトゥは兵士たちを訓練していた。それはモンゴル仕込みの恐怖によって人々を従わせていた。それをみにきたオスマンは、ギョクトゥに恐怖ではない愛をもって訓練を指導するようにと教えた。ギョクトゥもうなずいた。

彼は小さいころモンゴルに襲われ連れさられ、モンゴル風の強力な軍事訓練を受けてきたのだ。今でこそオスマンの右腕になったが、やはりやり方はまだモンゴル風が抜けないようだ。

 驕りと怒りは勝利には大敵

父親がオスマンをテントを尋ねてきた。たまたま食事の準備が整っていたので、二人は食事をしながら世間話をした。

オスマンは必ず勝利するというと、父親は

「自分自身の驕りと怒りをまずは制しなければならない 。勝利は神を恐れる者にのみ訪れる」 とオスマンをいさめた。

 サヴジュ兄

サヴジュ兄がつい最近 邑に戻ってきた。妻のレナはギリシャ正教の信者だという。バラはどうやってサヴジュと知り合ったかを聞いた。どうやらレナの父親をサヴジュが助けたらしい。

サヴジュは頭もよさそうだし。強い。今もビザンツの城に潜り込み 、敵を倒してきたのだった。

邑の会議

邑ではトイという会議が開かれていたエルトゥールルはギュンドゥズをカラジャヒサルの砦の長に、そしてデュンダルはソユットを任された。

ではこのカイ族の本拠地は誰にまかされるのだろうか?

皆がオスマンベイをトか考えていた。ところが、今戻ったばかりのサヴジュ兄が任命されたのだった。

オスマンは祝福したが、内心どう思っていたのだろうか。

エルトゥールルにはオスマンはまだ自分自身に打ち勝っていないように見えたのだった。オスマンにはいまだ驕りがあるようだ。

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