『晴天を衝(つ)け』1話 あんたがうれしいだけじゃなくて、みぃんながうれしいのが一番なんだで
ドラマのあらすじ
時は江戸末期、武蔵野国一人のわんぱくだが賢い男の子が、藍玉を作り売っている商人の家に生まれました。名前は栄一彼の母は
母は「あんたがうれしいだけじゃなくて、みぃんながうれしいのが一番なんだで」と埼玉弁で栄一に語るような心の温かい人を思いやる心を持つ母親でした。父は堅実な商人として栄一に商売のいろはを教えた方です。
このころ日本は鎖国をしていましたが、外国からの商船がどんどんやってくる時代でした。お隣の国、清もえらいことになっていました。1840年アヘン戦争が起こり、清はイギリスに香港を割譲しなければならなくなったのです。現在の香港問題はこの時から始まったのですね。
それを憂いで国を何とか外国から守ろうと思っていた水戸の徳川斉昭と砲術家高島たちのような勇士は将軍からは敬遠されました。
でも征夷大将軍を出し続けていた御三家の一橋家には跡取りがなく、斉昭の息子七郎麻呂に白羽の矢が当たります。七郎麻呂は武術に優れ、斉昭のおしえを守る賢い子供でした。
そして七郎麻呂は水戸を離れることになりました。
栄一が罪人高島の元へやってきて、彼と会話するのですが、その時栄一は自分が将来何をしたいかがわかります。彼は
「俺が守ってやんべぇ、この国を」と言いました。
日の本の国を守ること、それが彼の人生の目的になったのでした。こうして慶喜と栄一が生きた、日本史の中で最も激動に時代が始まるのでした。(1847年)やんちゃでおしゃべりだが行動力のある栄一が江戸から来たと罪人と知り合って日本を守ろうと決意するところが見どころです。
面白かった点は蚕が栄一の歌で一斉に踊りだすところです。桑の葉を食べる蚕たちは見た感じ白色の虫なので少し気持ち悪い感じがするかもしれないのですが、あのように踊りだすとなんだか楽しい気分になってきますね。当時蚕は絹を作るためにとっても貴重な虫だったのです。
悲しかった点は水戸の藩主徳川斉昭さんが隠居させられるところですね。あれほど日本のことをお思いそのためにいち早く、海外に対抗できるような軍隊を作ろうとしていたのに、将軍からは白い目で見られてしまいました。
いつの時代も真に国のことを考え守ろうとする人々が左遷されてしまうのはとても悲しいことです。
うれしかった点は栄一さんがオランダ語に堪能な砲術家の高島秋帆さんに栄一が小さいときに偶然にも会えたことです。当時はネットもなく武蔵野国では外国の情報を得ることは難しかったはずです。この出会いが今私パソコンで文字を入力しているときに使っている電気をより早く日本に普及させるきっかけになったかもしれないと思うとなぜかジーンときますね。
栄一さんは多くの偉業を成し遂げられましたが、坂本竜馬さんや三菱の創業者岩崎弥太郎さんよりも知名度が低いかもしれません。
彼は営利のためというよりも日本の国のことを考えて、多くの有益な企業をつくられた方ですですが、その志を持ったのがこの高島さんとの出会いだったのだのですね!!
2話では栄一さんはかなり大きくなってしまっているようですが、今から2話も楽しみですね。