ヒュッレムの軌跡 シーズン4 12スレイマンのところへ向かいジャーリエはどうなった?

 ファトマ皇女とギュルエフェム妃が先日の出来事を話していた。

ヒュッレムが子供を産めない体になったことを女奴隷たちの前でファトマ皇女が公表した件についてだった。

ギュルフェムは、少しひどすぎたんじゃないかというと、

「いつかはみんなに訪れることよ」と平然とファトマ皇女は答えた。

女性が閉経を迎えることは、肉体的にだけでなく精神的にもショックなことが多いだろうに、ファトマ皇女は容赦しなかった。

ところでこのシーンを見てトルコで出会ったある初老の女性のことを思い出した。その女性は閉経を迎えたことを喜んでいた。

彼女「はこれで毎日おいのりができるわ!」と明るい口調でいったのだ。

どういうことか不思議に思って尋ねたところ、

彼女が信じている教えでは月経の時にはお祈り(ドゥア―ではなくてナマズさそうだ)や断食ができないという決まりがあるということだった。

彼女は敬虔?な方だったのかもしれない。それで日に5回のナマズや年に一度の断食を全うできることがうれしかったのだ。

話はそれてしまったので元に戻ると、

これはヒュッレムにとっては耐えがたい屈辱と無力感を味わう出来事だった。

だがファトマはそんなことにお構いなく、女奴隷を入念に選んでいた。兄のスレイマン皇帝の元へ送る女性をだった。

1人のエスキ・サライから連れてこられた女性にファトマは満足した。

でもギュルフェムはなんの役にも立たないだろうと思い

「この宮殿で多くの女性が来ては去りました」

 と言ったのだ。

「今回はちがうわ。ヒュッレムは年を取り、子供がうめなくなったわ」

と昔とは違うと強調するファトマだったが、ことはファトマの思うように運ぶのだろうか?

そしてその夜その選ばれた女性は黄金の道を通り、スレイマンの私室へ向かった。

ドアを叩く音がした。

だがそこにはスレイマンはいなかった。その女性が入った部屋はスレイマンの部屋ではなかった。

あっという間の出来事だった。彼女は連れてこられたロクマンアーに白い布をかぶされ、海に投げ込まれた。 

嗚呼、これはヒュッレムの仕業なのだろうか?

そのヒュッレムはバルコニーから海を眺めながら考えていた。

そこへ連絡が入った。ロクマンアーが来たのだ。彼はヒュッレムの味方のようだ。ヒュッレムは彼を誉めた。

次の朝、

ファトマがロクマンに様子を聞いて、ヒュッレムが邪魔をしたことを知った。やはり一筋縄ではいかない。ヒュッレムは今回も阻止に成功した。

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