ヒュッレムの軌跡 シーズン4 5 ヌールバーヌーに警告するヒュッレムだが・・
反抗して牢に入れられたヌールバーヌーはヒュッレムに呼ばれた。
しおらしくヒュッレムの前に出た彼女は、反抗し、自殺しようとただけでなく、屋根に上ったのはなぜかを聞かれると、
「家に戻りたかったのです」とあたり前のことを答えた。というかヒュッレムの質問がおかしいのかもしれない。さらわれて宮殿に連れてこられた女性たちが願うことはただ一つ家に戻りうことなのだ。ヒュッレムもその昔同じ行動をしたがが、そのことはわすれてしまったのだろうか?
でもヌールバーヌーは「 屋根に上った理由は運命を知りたかったからだ」と面白い答えを返した。そこでヒュッレムは「星々に運命を尋ねてたのか」と聞いた。
するとヌールバーヌーは
「私の運命はあなた方の手の中にあります。あなたの唇の間にあることを発見しました」と答えた。
「どういうこと?」と聞くと、アフィフェが
「彼女は『ヒュッレム様を星々の間で発見しました」と何度も叫んでいたのです』気が違ったのかもしれません」ト説明した。
「私をみたですって?!それならさあ話してみなさい」と、ヌールバーヌーが屋根の上でみていた紙をわたした。
するとヌールバーヌーは予言じみたことを話し始めた。
話によるとヒュッレムが彼女の手を取り高みまで持ち上げ、セリム皇子のいる天国に導くとのことだった。
それを聞いたヒュッレムは
苦笑いをして、
「セリムか」とつぶやいた。
「セリム様のハレムに送ってください。星々はこれを示唆していました」というと、
「ようやくわかったわ」といい、「今回は許すが、次は奴隷市場に行かされることになるわ」と警告した。彼女の目的がはっきりしたのだ。彼女は家に帰ることではなく次期皇妃の座を狙っていたのだった。
このように最初はヌールバーヌーの望みはかなわなかったが、こんなことであきらめるような彼女ではなかった。
彼女はオスマン帝国外伝に登場する人物の中で最強で、ヒュッレムの手にさえ負えない女性だと思う。そのことをこの時ヒュッレムはわからなかった。ヒュッレムは彼女を放置したばかりでなく、後には彼女を使ってセリムをコントロールしようとした。それがバヤジトを死に至らしめる原因になるとは思ってもいなかった。
シーズン4にはなくてはならないヌールバーヌー!
彼女と ヒュッレムの戦いはもうすでにこの時から始まっていたのだった。