ムスタファ皇子襲撃事件の犯人はアマスヤの商人? ヒュッレムの軌跡8 シーズン4 

 ムスタファ襲撃事件の真相を、自分が張本人なのにヒュッレムは涼しい表情で、

おちこんでいるレイマンに対しお見舞いを言い、さらに誰が班員なのかとか、捕まるとイイですねとか言う言葉を発した。

ここまで裏表がはっきりしていると私たちにはわかりやすいが、スレイマンはこの言葉をどう受けとったのだろうか?

スレイマンは

「もうすぐだ。多くのものの命がとられることだろ」というと

ヒュッレムは

さらに

「悲しまないで。ムスタファ皇子が助かったこと以上にうれしいことはないでしょう?」というと

「そんなことはない、もしムスタファの妻が彼をかばわなかったら、彼は殺されるところだった」

と答えた。

確かにそうだ。矢はまっすぐにムスタファを目指していたし、それににアトマジャやヤヴズがいなかったら、そのあとの戦いでムスタファの命が助かったかはわからない。

でもムスタファの最期を考えると、ここで亡くなったほうが幸せだったとムスタファは考えたかもしれない。実父に命を取られるより、敵対している義理の母ヒュッレムの手にかかったほうがあの世で気が楽だったかもしれない。

だが現実にはムスタファは生き残った。

そこへリュステムが入ってきて犯人を見つけたというが、まさか自分だとは言えない。きっと誰かを身代わりに仕立てたのだろう。

案の定アマスヤの商人が犯人だったという。どうやら商売のことでムスタファと争ったとのことだ。手紙も持参していた。だがその背後にはサファヴィー朝の者たちがいるということだった。

リュステムたちは敵国のせいにした。

スレイマンは信じるだろうか?

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