【ハティジェ・スルタン】~オスマン帝国外伝登場人物~

ドラマでのハティジェ・スルタンはセリム1世とアイシェハフサとの間に生まれ、少女時代は物静かで、兄のスレイマン大帝を敬愛していた。
1度目の結婚をしてすぐ夫が他界し、ハレムで母と暮らしていた。ギュルフェム妃と仲が良く、シーズン1では唯一ヒュッレムと敵対しなかったハレムの住人だった。
兄が父の死によってイスタンブルにやってきて玉座についた時、小姓としてイブラヒムもお供してきた。それ以来ハティジェはヴィオリンを奏でるイブラヒムを慕い続けるが、彼らの愛を成就するのは困難だった。いくつもの壁をのり越えなければならなかった。はhアイシェハフサスルタンはイブラヒムがドンメ(つまり奴隷出身の後にムスリムになった人)だったので結婚に強く反対した。母は当時大宰相だったピーリーメフメットの息子と婚約させるが、婚約者がまた重い病気であることが発覚する。
恥じらいのある皇女らしくそして愛らしいハティジェはハレムで過ごしているうちにヒュッレムとマヒデブランの加速する争うに嫌気がさし、皇女(このブログでは王女)としての威厳を示し、2人を黙らせるようになる。だがマヒデブランがスレイマンとヒュッレムの食べ物に毒を入れるなどいろいろあって、次第にマヒデブランと距離を置きヒュッレムの見方をするようになる。

イブラヒムとの恋もイブラヒムの思い切った行動とギュルフェムやヒュッレムの精神的助けもあって、ハティジェは思いを貫きついに豪華な結婚式を挙げることとなった。
イブラヒムが戦争で不在の時、反乱がおきはじめて授かった子を流産してしまう。これはこれから彼女に起こる悲しい出来事のプロローグに過ぎなかった。以後ハティジェは妻として母として妹として苦しみを多く経験することになる。

ハティジェの待ちに待った2番目の子も難産で生まれる。ヒュッレムの助けでかろうじて息をすることができるようになった赤ん坊メフメットは、イブラヒムがヒュッレムの陰謀で毒殺されかかったとき、ハティジェの不注意から他界する。ハティジェは自責の念から何とか立ち直り2人の子に恵まれた。
イサベラが狩猟ロッジに滞在していた時、イサベラとの仲を疑いハティジェはイブラヒムを深く傷つける。自分が皇女であると言うおごりからイブラヒムが自分に仕えることがあなたの仕事だと言うようなことを言ってしまったのだ。イブラヒムはその言葉が忘れず、傷をいやすためなのかわからないが、自分のことを一身に思うけなげなニギャールに心が惹かれていく。こうしてハティジェはイブラヒムが自分を愛さなくなったことと、ニギャールへの嫉妬心で精神的にみじめな生活を送ることになる。ベイハンスルタンとギュルフェム妃が懸命になだめるがへティジェはイブラヒムとの離婚を決意する。

離婚を決意したハティジェは兄・スレイマンの元へやってきて離婚のことを告げると、兄のスレイマンはしばらく考えたほうが良いと忠告し、離婚は先に延ばされる。ハティジェとヒュッレムの間はメフメットを身ごもったことをスレイマンに手紙で伝えたことに酔って悪化する。ヒュッレムと口も利かなくなるが、その子が生まれる時ヒュッレムが助けたのでハティジェは感謝し、仲直りする。
だがハレムでのヒュッレムの態度は傲慢さを増し、ついにはアイシェハフサスルタンまで脅かすようになると、ハティジェとヒュッレムは完全に敵対することになった。
母亡き後ハレムでヒュッレムの暴走を止めることができる唯一の人がハティジェだった。こういう状況の中でのニギャール騒動は、ヒュッレムを喜ばせた。ハティジェはヒュッレムの言葉を聞いて「このまま離婚したらヒュッレムの思うつぼだわ」と気が付き、ただ彼女を喜ばせないためにのみ離婚を撤回すると決めた。
このころにはハティジェスルタンはギュルフェムとマヒデブラン協力しヒュッレムと戦うようになっていた。
ハティジェはサファヴィー朝の王族の一人で奴隷となったフィルーゼをスレイマンのそばに行かせようと画策する。そのためフィルーゼをいつも守ることに必死だったが、フィルーゼがサファヴィー朝の間者だったことを知ったハティジェはフィルーゼに裏切られたと悲しむ。

こうしてヒュッレムの力が増大するにつれてハティジェはイブラヒムを心から許したわけではないが、イブラヒムを敵たちの手から守ろうとし始める。
だが時はすでに遅し!ヒュッレムのささやきによって頭がこんがらがってしまったスレイマンがイブラヒムを手にかける。
その事実を知ったハティジェはこれ以後スレイマンと真っ向から対立するようになる。兄スレイマンはハティジェを再婚させようとしたが、ハティジェはヒュッレムに復讐するためにファフリイェを刺客として使ったり、シャースルタンと共にトリックを仕掛けヒュッレムを亡き者にしようとする。だがことごとく失敗する。

ヒュッレムの暗殺計画が失敗した後、マニサのムスタファのところへ送られる。これ以後さらにスレイマンを嫌うようになる。それだけでなくシャースルタンが自分のサライに住んでいると知らされ、マニサでの居の女の苦しみはいっそう増す。

再びイスタンブルに黒魔術を使う魔術師と共に戻ってくる。この魔術によってヒュッレムは病気になる。魔術にかかり、朦朧としたヒュッレムにハティジェは襲われ、殴りに殴られた後、森へ放りだされる。
やっとのことでハレムに戻ったハティジェだったが、スレイマンはハティジェを信じなかった。ヒュッレムが巧みに罠を使ってハティジェが嘘をついたと見せかけたからだ。ここまでくるとスレイマンがおろかにしか見えないが、ヒュッレムの罠もすごかったのは確かだ。
ある日コンヤのセリムが病気だと手紙が届く。このころ息子たちは大きくなってそれぞれのサンジャクに赴任していたのだ。ヒュッレム派馬車に乗り急いで出かける。そしてその後何年もの間行方不明になり、スレイマンの必死の捜索にもかかわらず、ヒュッレム派見つからなかった。
そこでハティジェは愛するものを失ったスレイマンの気持ちがよくわかるとスレイマンを慰め、ついにスレイマンと和解する。
こうしてハティジェは幸せに暮らしましたとさ、って終わりにしたかったのだけれど、現実はそうはいかなかった。
ヒュッレムが突然見つかり、犯人がハティジェだとスレイマンに知らされたのだった。

ハティジェは覚悟を決めテラスに出る。また飛び降りるのかと思ったら、テラスで倒れてしまう。毒を飲んだのだ。ハティジェはスレイマンの腕の中で、最後に兄スレイマンとの楽しく幸せだったころのことを思いだしながら 息を引き取った。

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