トルコドラマ WOMAN (KADIN)シーズン1の前半の感想と気になる俳優
このドラマはシングルマザーの現在の大変な生活と4年前事故死したと思われる夫との幸せな思い出が交錯してドラマは進みます。
貧乏な生活と2人の子供を育てる母親に、次から次へと困難が降りかかります。最初は主人公バハル(バハルはトルコ語で春という意味)の大変な日常ばかりで淡々と日々が過ぎていくようでしたが、事故死の真相がだんだんと明らかにされていくあたりから、面白さが増します。サルプの残した携帯電話がきっかけで、スリルたっぷりなドラマに変化していきます。でも死の真相はなかなか明かされません。それはそれぞれの思いが嘘という形でバハルに伝わるからでした。
さらに彼女が困窮から移り住んだ場所がイスタンブルのスラム街でした。そこで知り合った隣人のシェイダは大家の息子アリフは、最初バハルを敬遠していたようでしたが、彼女の性格の良さが二人をひきつけ、何かと助けてくれる友人となって行きます。
アリフはバハルの子供たちからも気に入られ、少しずつ彼女に好意も持っていきますがバハルは夫のことが忘れられません。そしてこれも携帯電話からかか彼が生きているのではと思うようになります。
携帯電話の謎を解明しようとする一方で、バハルは重い病気にかかってしまいます。それで今まで疎遠だったというかバハルを嫌っている産みの母の家に世話になることに決めました。もし一人なら彼女はそのまま死んでいったことでしょう。
ですが子供たちのために母の助けを借りることになったのです。この決断は本当に大変なことでした。私がバハルでも絶対母の家にはいかないでしょう。でも子供たちのためには仕方がないと自分の最後に残されたプライドも子供たちに捨てると思います。
話はそれましたがもう一人重大な登場人物がいます。それはバハルの異母妹です。この子はサイコ?みたいです。
シリンの両親は普通の人で、其れなりに思いやる心を持っているのだけれど、シリンは自分勝手でうそをつく子だったみたいですね。最近(2018年)の研究で
”サイコパス傾向が強いほどうそをつくときの反応時間が短い傾向が見られ、心の葛藤に関係する前部帯状回の活動が低下している”
(https://univ-journal.jp/21800/)から引用
ことが発見されたようですが、まさにシリンの言動を見ているとぴったりと言った感じです。
このサイコ的な言動をとるシリンに良心の塊みたいなバハルは振り回され、心がずたずたに何度もなるのですが、そんなバハルを頑張らせたのは「私は一人の母として~~できる」とい信念でした。
彼女が大きな声を子供にあげたのは今までには一度しかないです、それは夫に裏切られたと思った時でしたが、それも1日で元の優しい母親に復帰しました。
その時彼女は心を痛めながらも、子供たちの笑顔が一番この世で自分にとって大切!だと気づいたのです。
とはいうもの来月の4日に30歳の誕生日を迎えるシリン役のSeray Kayaさんの演技は素晴らしいです。悪役が光るとドラマは断然面白くなりますね。
ところでこのセライ・カヤさんどっかで見たことがあるなあと思ったのですが、なんとトルコ歴史ドラマ「創始者オスマン」シーズン2でオスマンの義理の姉レナ役を演じていらっしゃいました。(オスマン時代のコスチュームもとってもよく似合っています)
もう一人 バハル事故死した夫サルプ役の Caner Cindoruk さんは、この「WOMAN」というドラマではライトな感じの男性を演じていますが、実は「続オスマン帝国外伝キョセム」ではムラト皇帝の側近としての固い役も演じていました。
ギャップがすごすぎ!そこが面白いです。 ぜひお時間があったら見比べてみてください。
個人的にはジェイダ役の Gökçe Eyüboğluさんが好きです。彼女は今は病気の子供のためにクラブなどでお金を稼いでいますし、言葉遣いもとてもいいとは言えないのですが、ドラマがすすむにつれて彼女が変化していく様子は、目を惹かれます。
歌声も素敵だし、めちゃ明るく、率直なかんじになところがいいでね。
ということでシーズン1の後半ではなんとサルプが生きていた!という展開になっていきます。そしてシリンはどんな悪だくみを考えるのでしょうか?
バハルの病気は治るのでしょうか?
バハルは母ハティジェと仲良くなれるのでしょうか?
サルプの出現でアリフのバハルへの思いはどうなってしまうのでしょうか?
等々後半も盛りだくさんの展開が待っています。
後半のあらすじをおたのしみに