新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~E32の3

 ムラト皇帝の妹ゲヴヘルハンが家に戻りたいという。夫はムラト皇帝に処刑されたばかりだ。理由はバチカンのために働いていたからだが、夫を亡くしたゲヴヘルハンの痛みは変わらなかった。

サライでは皇帝が火の中からファルヤ王女を救ったという話でもちきりだった。

キョセムは彼が同行しなかったといって小姓頭を責めた。それからバチカンのスパイたちを探し出すために行動を開始した。そこへムスタファが皇帝の命冷所をもってやってきた。彼は皇帝からキョセムを監視する役を授かったのだ。

 ファルヤ王女を見舞ったムラト皇帝。王女は軍隊を貸してほしいと再び頼んだがムラト皇帝はきっぱりと断った。かなり勇ましいい王女だ。

部屋に戻ったムラト皇帝にアイシェが王女のために危険を冒すなんてと昨日の出来事をとがめた。だが本当は心配だったのだ。ファルヤ王女がムラト皇帝に接近するのではないかと・・・

家に戻ったゲヴェルハンは家の中のものを整理していた。その時家の権利証を見つけた。だがその家について彼女ははらなかったので不審に思い出かけようとした。

そこへ小姓頭が家宅捜査するために来たのだが、皇女のおつきのものが心配して彼に皇女を止めてくれと頼んだ。

 

ファルヤ王女の元をアティケ皇女が訪れた。今晩宴会があるので参加するようにと招待に来た。だがムラト皇帝の妻・アイシェはそのことをよく思わなかった。

 

ゲヴェルハンは例の家にやってきた。小姓頭も後をつけてきた。ドアが開いた中から女性が現れた。彼女は亡き夫の側めだった。

大きな息子までいた。

ゲヴヘルハンはショックを受け急いでサライに戻った。

 

庭では皇子たちが怖がっていた。自分たちを幽閉するのではないかと・・・

そこへムラト皇帝があらわれた。カスムが言い出しっぺだとしると、ムラト皇帝は彼を捕まえ、「兄としては許すが、皇帝としては許さぬ、今後ことばには気を付けろ」と忠告した。

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登場人物

キョセム アフメト1世の妻、ムラト皇帝の母

ムラト皇帝

アイシェ ムラトの妻

ゲヴヘルハンGevherhan Sultan キョセムの娘

アティケ皇女Atike Sultan キョセムの娘

Hezârfen 科学者

エステル キョセムの側近

ケマンケシ キョセムを見張る皇帝の部下

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