新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~ シーズン2 31の3  トパルパシャの死

 姉のゲヴヘルハンはムラト皇帝に昨日会いに来たときのことを思い出し「だましたのですね」と不平を言った。ムラトは彼女の頬の涙をふきながら

「貴方の夫は反逆者だった。他の反逆者と同じようにしただけだ」と言って去った。それから姉は太刀持ちであるムラトの側近に

「お前の中傷で夫は亡くなった。あなたのせいよ」と八つ当たりをしたが、そのまま気を失ってしまった。

キョセムがムラトのところへやってきた。そして「彼を生かしていたのには理由があるの。彼の背後に誰がいるのかしることができなくなったわ」

と怒った。するとムラトは「すべての敵を一掃するこれからは彼らが怖がるだろう」というが、キョセムは

「私は30年にもこの宮殿に住んでいるわ。最後の10年は国を管理しているわ。死も反逆もすべてをみてきたけれど、今まで誰も怖がったことはないわ。今もおそれないわ」というと、

「それならばただそばにいてください」とムラトは強気に答えた。キョセムの言うことは全くきかなくなってしまったようだ。キョセムにただ黙ってみていろと念を押したのだった。皇帝の権力は自分のものだと言い放った。

すると「あなたを見るとオスマン兄を思い出すわ」と言って出ていった。オスマンはイェニチェリの反乱命を落としたのだった。

巷ではエヴリヤ・チェレビが起こった出来事をみんなに話していた。彼は最後に「これがスルタンムラトの正義だ。すべての反逆者の頭を鉄玉でかちわるだろう。ムラト皇帝万歳!ムムラト皇帝万歳!」

というと、民衆はムラトを讃え散らばった。

海上ではオスマン軍が侵入したハンガリーの王女ファルヤの船をだ捕しようとした。相手側は攻撃はしてこなかったので、オスマン軍のケメンケスは彼女に尋ねた。なぜここにるのかと

すると王女は「ムラト皇帝のためにきました。彼に重要なお話があります。彼の元へ連れて行ってくれますか」と丁寧にたのんだ。

ケマンケスが皇帝に会いにやってきた。王女の話をしに来たのだ。ムラト皇帝は彼女には会うのだろうか?

しばらくして王女が 船からおりようとしたところ争いが始まった。王女は剣が強い。多くの者たちをたおした。全滅したかに見えたオスマン軍だったが、最後の敵をやっつけた王女の首に背後から剣が突き付けられた。振り向き見上げると、そこんはムラト皇帝の姿があった。

皇帝自ら王女に会いに来たようだった。王女は皇帝と知るすぐさま跪き剣を棄てた。

スィラフダルが「この者たちはオスマン兵士たちではありません」と言いながしたいの額の首から十字架を取って見せた。

どうやらビザンツ軍がオスマン兵士に化けて王女を捕まえようとしたらしい。

皇帝はそれを知り怒りをあらわにした。「自分の土地で、自分の名を使って王女をとらえようとした」のだから怒るのも無理はない。

王女が代わりに彼らが誰かを応えた。そして自己紹介をし、庇護を求め、状況を説明した。どうやら王位争いハンガリーでが起こったらしい。ムラトはそれをさいごまできいて「少しお休みください」と言って出ていった。

「どうですか、信じたでしょうか」とマーガレットがファルヤ王女にきくと

「目を見ればわかるというけれど、彼の目には覆いがあり心がよめなかったわ」と言った。

そのあとすぐに皇帝の部下が入ってきた。彼女たちは客として滞在し、ムラト皇帝の庇護のもとにあると伝えた。王女たちは喜び安心した。

王女はビザンチン皇帝の手紙を持っていた。それはオスマン帝国に対してヨーロッパの王たちに団結を要請した手紙だ。そしてその手紙には要請に応じた者たちのサインもあった。もしムラト皇帝に渡ったらビザンツ皇帝は窮地におちいるだろう。それをビザンツ軍は恐れていた。

船では王女が剣のていれをしながら「ムラト皇帝は変な人ね、あまり話さない人ね。はじめ怖かったわ。もっと年寄りの醜いにとだと思っていたわ。でも違ったわね」と言った。

確かにムラトは若くかなりのイケメンだ。それにつよい!

(ムラト皇帝を演じているのは現在32歳のMetin Akdülgerさん。トルコドラマ アティエにオザン役で出演した)

付き人のマーガレットは「心も美しい方であることを望みますわ」と答えた。

宮殿では食事の用意していた。王女の話でもちきりだった。

皇帝の部屋ではムラトと弟がチェスをしていた。仲がよさそうだ。兄弟で食事をするようだ。だがカスムがトパルパシャの話を始めたので急に雰囲気が悪くなった。

 夫のトパルパシャが亡くなってからというもの、ゲヴヘルハンは泣き続けていた。そしてキョセムに

「皇帝はこんなことはなさらないわ。できないわ、あなたが命じたことですわね」と言った。犯人はキョセムだと思っていたのだ。

そこへ皇帝が入ってきた。

  ハマムではファルヤ王女について話されていた。誰も彼女のことはしらなかったようだそこでキョセムはムラトの妻アイシェに、なんでも知らせるようにと言ったが、アイシェは「私たちの時代が始まるわ」とキョセムをけん制し排除しようとしていた


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