新・オスマン帝国外伝~影の女帝 キョセム~ シーズン1の30話後半 31話前半 (12の1)

30話後半
キョセムはヒュッレム以前作らせた冠をかぶって女奴隷たちの前を堂々と歩く。そういえばこの冠をミフリマーフが壊して大変なことになった事件があった。それを悔しそうに見ているオスマンの母がいた。
サフィイェはファフリイェのところへ急いでやってくる。そしと

「皇帝がすぐくるわ。皇帝はすべて知っている。キョセムが教えたのよ。手紙を取り戻そうとしたけれど、彼女は私たちさえだましたわ」

いう言葉に一番驚いたのデルヴィシュだった。

なぜならキョセムは手紙のことでファフリイェに害が及ぶことはないと約束していたからだ。

だからこそデルヴィシュは協力したのだから。でもそれは甘かった。

キョセムはかわってしまったのか?
変わってしまったのかもしれない。
以前のような純粋に皇帝を思うキョセムはもうどこにもいない。ハレムで生き残ると言うのはこういうことなのだろう。
よい心を持ったものはみな消えていく・・・

サフィイェはぼっーとしているファフリイェに、
「皇帝があなたの命をとりに来るのよ、わからないの。
ヒュンキャールムズ せにんジャヌヌ アルマやゲリヨル ディヨルム。アンラムヨルムスン?」
と大声で叫ぶ。 
そして
「私たちは支配者なのに、娘には私たちの言葉は行き届かない。お前のせいで戦いがおこっているのによ、でも終わったわ。ただおまえは罰を受けるのみね。」

と言って去ろうとすると、娘は母のドレスの裾をつかみ

「どうか、わたしを投げ出さないでください。死にたくありません。どうかたすけてください。 ネオルル ベニ ベニ ブラクマユン イステミヨルム。クルタルン ベニ」

というと、サフィイェは急にやさしい母の顔になる。
 
しばらくして皇帝が到着する。そしてフリイェはどこにいるのかと詰問する。怒り狂う皇帝にサフィイェは心から娘のために許しを請うが、皇帝は「オスマン家が絶えるところだったのだ」と言い許す気配はない。 

そのファフリイェは馬車で逃げる。そばにはデルヴィシュがいた。でもどこへにげるなどろう?
 
当時ファフリイェの逃げる場所が一つだけあった。皇帝の権威も届かない場所が一つだけ存在した。駆け込み寺のようなものだ。

入口には ダール ル・エマーン(دار الاامن )ウスキュダル アズィーズ マフムード ヒュダーイ デルギャーフと書かれてあった。 
ダールルエマンの意味はセキュリティーハウス!
当時イスタンブルのアジア側のウスキュダルにそれはあった。
このセキュリティーハウスの長は徳が高いと知られていた。
皇帝が清めのために彼に水を注いだという実話が残っている。当時民衆からも皇帝やパシャたちからも一目置かれている人だ。
そいいえば皇帝がファフリイェの作ったスイートを食べて天然痘にかかって死にそうになった時、キョセムにジェヴシェンを渡し、それによってキョセムが拳銃の弾から逃れたという話もあった。今度彼はファフリイェを助けることになる。 

彼の修行場は安全地帯で、だれからも圧力を受けることはなかった。だがそこに入るためには一定のルールがある。これからファフリイェはそれを身をもって体験することになる。
最初門をくぐったファフリイェは庭に子供たちと一緒にいたハズレトレリに自己紹介する。するとヒュダーイ・ハズレトレリは「知りません」と答える。
彼女はさらに詳しく自分がファフリイェ・スルタンで、前皇帝メフメトとサフィイェのむすめだと説明するが、彼はファフリイェをほんとに知らないかのように、家の中に入ってしまった。

すると一人の女性が、「もし中に入りたければしなければならないことがあります」と声をかけた。さて、どんなことをするんだろう?
女性に話をくわしくきいたファフリイェはもう一度彼に会いに行く。そしてもう一度自己紹介をする。「私はファフリイェです」
そういうとヒュダーイ・ハズレトレリは顔を上げ「ようこそ」と答えた。ファフリイェはすべての装飾品を取り簡素な服に着替えていた。
彼女は言う。「この修行場では、エフェンデたちも、パシャたちも、スルタンたちもいないと彼女たちは言っています」 (ブデルギャフダ エフェンデレリ パシャラル スルタンラル ヨクムシュ オイレデディレル)
彼は「そうです、門をくぐった者はみな平等です。あなたも私の娘、私の兄弟としてのファフリイェです」と答える。
彼にとってこの世での人の属性は意味を持たなかった。人の地位や裕福さや名声はこの門のところで一切捨てなければならない。それがこのセキュリティーハウスに入るための条件だった。

彼女は自分の話を始める。自分が死に値する罪を犯したことを話すが、今度はヒュダーイハズレトレリは彼女を受け入れた。 なぜだろう?

ムラトパシャをキョセムは招待する。彼は「こんなに早く(サフィイェの追放が)成功するとは思ってもいませんでした。なんとも素晴らしいことです」とほめながらも、「追い風は突然向かい風になることを戦いで何度も経験しました」と続ける。そして「どうか決しあなたの剣を手から離さないでください。(クルジュヌズ アスラー エイニズデン ブラクマユン)」忠告する。

するとキョセムは「サフィイエスルタンを怖くないです」と自信ありげに答える。彼は
「怖がらなければなりません。恐怖は時に準備を整えさせます。」と言い、ある男をキョセムに紹介する。この男は忠誠心が強い。これから彼女のために働くことになる。

31話前半
キョセムは皇帝に会いに行くと皇帝はキョセムにも怒る。(当然だと思う)

皇帝は「手紙をどこから得たのか」と尋ねる。彼女がみんなと同じように裏でななかをしているんだと思った皇帝はキョセムが無垢さを失ったことに失望する。

皇帝にとってキョセムはこの世界で唯一純真な存在だった。こうしてキョセムの冬の時代が始まった。

デルヴィシュも皇帝にファフリイェのことについて嘘をつく。
皇帝は叔母の裏切りと心の穢れたキョセムに心を痛めていた。さらにデルヴィシュも・・・彼の周りには純粋な忠誠を尽くすものはいないのだろうか?

いたいた!ハスオダバシが!彼の皇帝への忠誠は本物だ。

エスキサライにはサフィイェが到着する。すると例のムラトパシャがキョセムに与えた男が彼女たちを出迎えた。そうなのだ、彼の使命とはエスキサライでのサフィイェの動向をキョセムに知らせることだった。

目に涙をためうつむきながらサフィイェは部屋に入っていった。すると母后のハンダンが「ようこそ」とあいさつに来た。

わあ、エスキサライは大変なことになりそうだ。前母后と母后がエスキサライにいるのだった。

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