ミフリュニーサを心配するマヒデブランとアトマジャ（オスマン帝国外伝シーズン4ハイライトｴﾋﾟｿｰﾄﾞ108から）

弓の練習をしているミフリュニ--サをムスタファが訪れる。
ムスタファは以前アマスヤの宮殿に彼女が留まるように言っていたらしい。
そこでミフリュニーサは父フズルに手紙で相談した。
返事が来て、フズルもアマスィヤにいたほうが安全だと思ったが、決定は彼女に任せるということだった。

彼女はとどまると決めたらしい。理由はムスタファだった。

ムスタファとミフリュニーサの仲を心配したマヒデブランは、フィダン女官長にミフリュニーサを監視させていた。
フィダンは「取り越し苦労かもしれない」というとマヒデブランは　
「彼女の中では火がごうごうと燃えている。もし二人が一緒になったならば、どうなるか結末は決まっている。
今か今かと彼らはムスタファが墓穴を掘るのをまっているのですから。
よい機会に彼女をおくりださなければなりません」と言う。

「彼女は昨日行こうとしていました。あなた方がそれを邪魔したのです」とフィダンは答えた。
もう一人ムスタファの将来を心配している者がいた。アトマジャだ。
アトマジャはミフリュニーサと話を始めた。
「少し前に二人が話しているところを見かけましたが、何かありましたか」と尋ねた。ミフリュニーサは冷たく
「何もないわ。あれば話しているわよ」と答えた。

なぜこれほどまでにみんながムスタファとミフリュニーサの仲を心配するのかわからないが、たぶん、天下の提督フズルの娘とイェニチェリに慕われているムスタファが親せきと言う強い絆で結ばれると、それはスレイマンの脅威となるからだろう。
海軍と陸軍がムスタファの手の中に入ることになる。

とはいえ、今でもフズルとムスタファは仲がいいのだが、これ以上の接近をヒュッレムもスレイマンも望まない。

オスマン帝国の繁栄のためには願ってもない縁組だと思うが・・・

もしスレイマンが息子ムスタファを恐れず彼を皇位につけるように育てたなら、オスマン帝国の行く末も大きく変わっていたに違いない。