新・オスマン帝国外伝~影の女帝 キョセム~ エピソード11話 後半 5の2

メフメトが捕まったその夜
「皇帝の女奴隷をどうやってだしゅつさせるのか?そんなことはきちがいのすることだ」とアレックスのイエニチェリ仲間は彼を止めようとするが、アレックスはアナスタスィアとの約束を守ろうとする。確かに脱出を手伝ったてもしうまくいかなかったら彼は罰せられるだろう 。

次の日メフメトには白い衣装が渡される。ついに処刑の日が来たのだ。正義の塔からハリメが「メフメトの兄弟シャーヒンがどこにいるのだろう、間に合うといいわ。兄弟を失うことの悲しみを感じるがいい」といいながら広場を見ている。

ファフリイェも泣きながらやっとのことでそこに立っていた。レイハン宦官は気が気ではない。だが彼には何もできなかった。
先日メフメトはシャーヒンにすぐに知らせるように彼に伝えたため、すぐに手紙を書いたのだがその手紙は何者かによって横取りされてしまった。シャーヒンは今アナトリアのカレンデルのところにいる。

処刑の瞬間が来た。ファフリイェは手に隠し持っていた毒の入った小瓶のふたを開け、口に持っていく。そこへ「皇帝様、皇帝」と叫ぶながら駆け込んでくるシャーヒンの姿が見える。そして彼は「ムスタファを探した日に約束したことを覚えていますか?」

と大声で話しかける。

「兄弟は大きな罪を犯しました。けれども私には彼しかいません。どうかお助けを・・・私の唯一の望みはこれです」と言って必死でお願いすると、皇帝は承諾した。みんながほっとする 。
「だが罪からは逃れない」と付け加える皇帝。メフメトをクリミアの国に返すという。ということはクリミアでは彼の伯父が彼の命を奪うということだ。
わあシャーヒンもメフメトもかわいそうに・・・
皇帝にとっては一石二鳥だった。シャーヒンとの約束を守りながらメフメトの命を奪うという方法を考え付いたのだ。メフメトはどうなっちゃうんだろう?

シャーヒンは彼に会いに行く。メフメトに怒りをぶつけるが、まだメフメトは「ただ愛しただけだ。隠れて手結婚しようとしただけだ」というとは呆れ顔で
「愛とは本当に人間をおろかにさせるものだな」とメフメトに言う。

メフメトは「いつクリミアに行くのだろうか?」と尋ねるとシャーヒンは「決して行かない、私が生きてる限りお前はクリミアには戻らない」と固い覚悟を彼に告げる。

シャーヒンはメフメトにとってはほんとにいい兄弟だっだ。死ぬ気で彼を守ろうとしているのだ。彼は今兄弟を助けるためにオスマン帝国を一人で倒そうとしている!
 
シャーヒンは即救出のための計画を発動した。病原菌を手に入れそれをレイハンに渡したのだ。 

御前会議が開かれる。アフメトパシャが遅刻する。彼は大宰相がベオグラードで亡くなったというニュースを彼は持ってきた。今ヨーロッパも大変なことになっているようだ。

脱出を心に決めたアナスタスィアは皇帝に最後の面会に来る。皇帝は本を読んでいた。シャムスタブリーズィーが会いについて書いてある部分をアナスタスィアに読み聞かせる。

「真実の愛とは何だろう?ろうそくの火になることか?それとも燃える火をつかむことか?・・・」

そこへハンダン母がやってくる。大宰相について話に来たのだ。これから叔母と結婚するデルヴィシュを皇帝は考えていたようだが、ハンダンはメフメトパシャを推薦する。
 
アナスタスィアはいとまを請い手紙を付けの上に置く。外に出るとギョルゲが待っていた。 秘密の通路の先にあるドアを外から開けるためにアレックスは宿舎から抜け出る。
準備は整った。いよいよ脱出だ!

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