新・オスマン帝国外伝~影の女帝 キョセム~シーズン1の12話

宮廷でアレックスと出会ったアナスタスィアは秘密の通路のドアを外側から開けてくれる人を見つけたと喜び、すぐにそのことをギョルゲに伝える。

こうしてアナスタスィアの脱出の準備なんとか整った。
アレックスはイェチェリの宿舎に戻ると長が待っていた。皇帝とのつながりをイエニチェリのために使うように言われるが、彼はそれどころではなかった。
今彼はアナスタスィアのことしか頭にない。 


一方駆け落ちに失敗したファフリイェ皇女とメフメト・ギライの末路は悲惨なことになった。
メフメトはその場で捕らえられ牢に入れられ明日処刑されることになった。

このギライたちの伯父がクリミアにはいる。彼がクリミアを支配しているが、彼にとって2人の甥は敵になるようだ。
もしクリミアに戻ったら2人は彼に殺される運命だった。2人のギライはオスマン帝国に保護されている形だが、常に監視されていた。自由に出かけることはできないのだ。出かけるときは常に許可がいる。武器も持てない状況だった。こうしてみると人質に近い状況だが、2人の場合祖国のための人質と言うのではなく、祖国にも彼らの居場所はないのでさらに悪い状況だった。 

この駆け落ち事件でデルヴィシュとの結婚話は破談になったと思ったが、母后の考えは違った。このような状況でも結婚を進めようとしていた。
 
皇帝も国のためにその意向を飲んだ。婚約の準備が始められ、結婚することになったのだ。結婚すれば今回の出来事はみんな忘れるだろうという。

だが母后の力が巨大化するだろうとハリメは判断に話し判断を心配させる。
そのハリメは母后の呼ばれ、
「なぜ手紙をデルヴィシュに渡したのか」と問い詰められるが、ハリメは一筋縄ではいかない。母后に脅かされても彼女は母后と戦う意思を明らかにした。

ファーリエは母后にも甥の皇帝にも冷たくされ、何とかしてメフメトを助けようとするが力及ばず、ただただ愛する人の死を待つばかりだった。

さぞつらいことだろう・・・

最後に彼女の頭に浮かんだ者はデルヴィシュだった。ファフリイェは彼に頼む。一目メフメトに会わせてほしいというのだった。デルヴィシュはなぜか承知した。ファフリイェはメフメトに最後の別れを告げにいく。
 
牢で、
メフメトは「あなたを愛することの見返りが私の命ならそれを喜んで差し出す。私はそれを名誉と思うだろう。私たちの愛は私の死によって永遠の愛に変わるのだから」という。わあ、ほんとにメフメトは心からファフリイェを愛していた。真の愛を知った者にとって、それをキープするためには死さえ恐れることはないのだ。だが分かれ際にファフリイェはメフメトの耳にささやく「あすまた会いましょう」と・・・

するとメフメトは「だめだ、いやだ、だめだだ」と言って叫ぶが、彼女は泣きながら去っていった。 

ファフリイェはメフメトと共に死ぬ覚悟だったのだ。このままいくとあの世で明日2人は再会することになるだろう。



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