トルコドラマ Mother 天国はどこにあるのですか? 1話のハイライト 

ゼイネプは羽をみながら机に座っていた。児童たちは何か懸命に書いていた。それからゼイネプは立ち上がり児童たちの間を歩き始め、用紙に何も書いていない児童に気づき、「メレク」と声をかけた。児童は「はい先生」と返事をした。「あと10分よ。なぜ書きたくないのですか?とゼイネプは聞いた。すると「パムクは手紙を読むことができません。亡くなりました」と答えた。するとまわりの子供たちが「なんてひどい」「パムクを好きではないの」などと騒ぎ始めた。ゼイネプは「静かに」と子供たちに言った。トルコの小学生はとても元気がいい。ともかくにぎやかだ。何かあるおすぐにみんなはやし立てる。

どうにか静かになると、メレクは先生に

「質問してもいいですか?天国はどこにありますか?土の下ですか?」と聞いた。先生はその質問には答えず、そのかわりに「書きたくないなら書く必要はないわ」と言った。

先生は座り、メレクはため息をついた。何故なら答えてくれなかったからだ。それにしても唐突な質問だ。ゼイネプ先生も慌てたに違いない。

そのあとでメレクはゼイネプを見て微笑んだ。ゼイネプは困ったわと思いながら目をそらした。

それから授業が終わりゼイネプは同僚にメレクのことを尋ねた。ゼイネプは新しくこの層学校に赴任してきたばかりだったのだ。同僚の先生は

彼女は少し変なところがあるわ。多分父親をはやくに亡くしたからかもね。時々変な質問をするのよ」と続けた。ゼイネプは「私はどうすればいいのかしら」と自問自答するように言いながらメレクの空白の用紙を眺めた。

ゼイネプは教師を志望してではなく、仕方がなく赴任したのだ。だからあまりやる気がない感じだったがメレクのことは何故か気にかかった。

ところでメレクがした質問ですが、天国ってどこにあるんでしょうか?それよりもまずは天国って本当にあるのですか?なぜメレクはそんな質問をしたのでしょうか?

もしかしたら父親が天国にいると思ったのかも・・・亡くなった父親を恋しく思ったのかもしれませんね。

メレクの父はいませんが、家には母の恋人がおり、彼がメレクを邪険にするので悲惨な日々をメレクは送っていたのです。父への手紙を書くようにと言われたのがきっかけで、父がいてくれたらなあと考えていたのでしょう。それであの質問をしたのです。でもそのことをゼイネプ先生はしりませんでした。

***トルコドラマMotherの 主役は教師役のゼイネプと児童のメレクです。オスマン帝国外伝でフィルーゼ役を熱演したジャンスデレさんがゼイネプを演じます。そしてゼイネプの産みの母役はなんとオスマン帝国外伝シーズン4でヒュッレム役に抜擢されたヴァーヒデ・ペルチィンさん。そしてメレク役を名子役のベラン・ギョキルデちゃん。***

Motherの概要はこちら から(トルコ版は1時間半から2時間 なので、日本版では1エピソードが2話から2話半になります)

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