キョセムが信じたのがあだに・・・メフメトの命は? 新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~ シーズン1 エピソード27の4あらすじ
メフメトに手紙はまだ届いていないとスレイマンアーが言った。それはそうだこの男が手紙を奪ったのだからキョセムに届くはずもない。
そうとも知らずメフメトはあわてて 、「このサライから出してくれ」とアイシェに言った。
アイシェが「落ち着くように」と言うが、
「貴方の首ではない私の首が危ないのだ」とメフメトは答えた。
そうなのだ。メフメトは今兄のオスマンが皇帝についたために自分の命が奪われるとしんぱいなのだ。
そこでアイシェは行動に出た。メフメトはこうしてサライから逃げ出した。例の秘密の通路を通ってメフメトは出ていった。
この通路はその昔キョセムが偶然見つけた通路だった。当時まだアフメト皇帝と結婚していなかったが、ハリメスルタンがその通路から逃げるところを見たのだ。
ズルフィキャルはエスキサライのキョセムを訪れ会議の状況を話した。
事態は深刻だったがキョセムは「今後のことを考えましょう」といった。そしてサフィイェの様子からイスケンデルが生きていることをズルフィキャルに言うが、彼は真実を言わなかった。実はイスケンデルを生かしたのは彼だった。でもその時はイスケンデルがサフィエと組むとは彼は思っていなかったのだ。
メフメトが 向かったのはイェニチェリの宿舎だった。イエニチェリはキョセムの支配下にあった。
オスマン皇帝はメフメトが逃げ出したことを知らせを受け、彼は激怒した。そして逃げた場所を知った。これは謀反にあたる。
キョセムの元にもその知らせが届いた。勿論キョセムはしらない。 これは罠だと気づいた。キョセムは急いだ。そしてサライへ連れ戻そうとしたその時、オスマン皇帝がやってきた。なんとまあ、悪いタイミング!
これでは真実を言っても言い訳にしかきこえない。状況は二人が結託して謀反を起こしたことになってしまう。オスマン皇帝は連れて行こうとするがイェニチェリたちが反対し剣を抜いた。
この時代イェニチェリは強くなり、皇帝の権力は失墜していた。
オメルが「彼らはならず者になってしまいました」
というと、
「イェニチェリは帝国の心臓だ!」と言い返す。
オスマン皇帝は激怒し、「すぐにメフメトをひきわたさなければ、みんなの首が飛ぶぞ」とどなった。
危機一髪!まさに戦いがはじまろうとしたその時、ズルフィキャルが止めたがダメだ。だがキョセムが「剣をおさめよ」というと彼らはとどまった。こうして
キョセムは「皇帝へを信頼しています。これは罠です。弟の命をうばわないですよね?」というとオスマン皇帝は
少し考えたあと、「無実の者の命は取らない」と言った。
メフメトは連れていかれ部屋に監禁された。オスマンは悩んだ。
キョセムもエスキサライに戻り、妹ヤーセミンが描いたアフメト皇帝の絵の前で泣いた。彼女は今エスキサライにいる。オスマンが皇帝につくと彼女は宮殿を追い出されたのだ。
宮殿ではメフメトの弟ムラト(のちの皇帝)が兄に会いに来た。メフメトは力をつける、私が亡きあとはあなたが兄だ。弟たちを守れ」と言った。これが弟への最後の言葉になった。
次の日、イスラム長老を訪れ、メフメトを処刑せよというファトワー(布告書)を求めた。彼はキョセムではなくオメルの意見を重用した。イスラム長老は「首を取るぞ」と脅かすオスマンに動じず、
「私は法を順守します。遵守しなければなりません。エブッスード様が仰せになられたように、皇帝の力をもってしても法を曲げることができません」と断固反対した。
サフィイェの息子イスケンデルは まだイスタンブルにいた。そのことをズルフィキャルは最近知り、彼の居場所を突き止めた。以前ズルフィキャルは処刑寸前のイスケンデルの命を救い、帝都を離れるように忠告したのだった。
なぜまだ帝都にいるのだ?なぜさらなかったのだ?と聞いた。
行くつもりだったよ、だがアフメト皇帝が逝去したのを知ったのでやめたんだ。なぜ私は行かなければならないのだここに私の家族がいる。 私の家はここだ」と行く意思がないことを聞くと、「残念だな。お前はチャンスを逃したんだ。私と一緒にこい」と言った。ズルフィキャルはイスケンデルの義理の兄にあたる。
連れて行こうとするとヒューマシャーの部下たちがズルフィキャルを取り巻いた。イスケンデルは
「私はあなたに命の借りがあった。だがこれで帳消しだ。次に会った時はあなたは私の命を取るだろう。さもなくば私があなたの命を取ることになる」
と敵宣言をイスケンデルはした。悲しいことにふたりはこの瞬間から敵になってしまったのだ。ズルフィキャルの気持ち意を考えるといたたまれない。イスケンデルが逃げて幸せになってくれればよかったのに・・・
ズルフィキャルは家に戻るとヒューマシャーからイスケンデルの味方になるよ異に説得した。ズルフィキャルはどうするだろう?
キョセムの元をイスラム長老が訪れ、メフメトの処刑の件を聞き、キョセムの頭は真っ白になり倒れそうになった。
急いで、キョセムはオスマン皇帝に助けてくれと頼みに行くが、オスマンは聞き入れなかった。この時完全にキョセムと決別した。キョセムはオスマンをわが子同様に育て、皇帝にまでつけたが、オスマン移はキョセムの真意が伝わらなかった。キョセムのこの時の気持ちを考えると切なくて、胸が痛くなる。手塩にかけて育てた義理の息子に実の子を殺されるかもしれないのだ。オスマンを信じたばかりに、彼女は息子を失うことになる・・・