ムスタファとスレイマンの誓い オスマン帝国外伝シーズン4 30話 ハイライト

 

「何年も前に毒入りのカフタンが届けられたのは本当だ。まるで世界の終りのようだった。だが私は沈黙した。謀反等頭に全く浮かばなかった。体の中から脇です怒りと一緒に土に埋めたよ」とバルコニーから海を見ながらセリム父がカフタンを贈った時のことを悲しそうに思い出していた。

そしてムスタファのそばへ寄り、

「その時自分に約束したのだ。なにがおころうとも、決して子供を同じ経験をさせないと!

至高なるわが主に誓ったのだ。私は子供を殺めぬと!決しておまえを殺めぬ!」

とスレイマンは自分の決意をムスタファに語った。ムスタファは

「もし私がここにやってこずに、あなたのようにカフタンを土に埋めていたなら、私は真実を知ることはできなかったでしょう。そしてその悲しみが私をむしばみ、内側から私を破壊したでしょう。私は今日あなたに、そして私に約束いたします、皇帝様。あなたにこのようなことは2度とないことを・・・

至高なるわが主に誓います。私は反逆いたしません。決してしません!信じてください」

とお互いに誓い合った。

こうして二人は神にかけて誓ったのだった。だがこのちかいは一方は守られ一方は破られた。果たして神の誓いを守り続けたのはどちらだろうか?

ところでよくトルコの方々は

相手に特に信じてもらいたいときや自分の決意が永遠に変わらないと思ったとき、「神に誓って」という言葉を使う。だがこれは少し危険なことだ。

当時のオスマン帝国でも、この誓いが守られたときは問題ないが、守れなかった時はすごい罰を受けると信じられていた。

人の気持ちが変わらないことなんてめったにない。変わるのが自然でそれこそが人らしいともいえる。

だとしたらむやみに神に誓うことは控えたほうがいいのでは・・・

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