トルコドラマ Mother 予告1 私の娘になる?
予告1
二人は今海岸にいる。ゼイネプは鳥が好きだ。
「私はあなたと逃げるわ。私はあなたの母になるわ。そしてあなたは私の娘になるのよ。死ぬまでこのうそを守れる?」とやさしく言うゼイネプ。メレクは泣き始めた。彼女は7年もの間今まで虐待されてつらい日々を過ごしてきた。こんな優しく話しかけてもらったことは一度もなかった。
今までの誰にも表せなかった感情が心の奥底から一気に噴き出してきたのだ。
ゼイネプはメレクの頬に両手をあてながら、「あなたは私をアンネ(おかあさん)とよべる?」とさらに聞くとゼイネプは
「アンネ(おかあさん)」と叫んでゼイネプに抱きついて号泣した。そして何度も「アンネ(おかあさん)アンネジム(おかあちゃま)と呼び続けたのだった。
その時ゼイネプの目から涙がこぼれた。
トルコ語で母はアンネanneと言います。この言葉はこのドラマでは重要なキーワードです。ぜひトルコ語に耳を澄ませて、いつどんな感じでメレクがアンネと言っているのかを確かめてみてください、アンネジムかアンネジームと聞こえます。トルコ語で書くとanneciğimとなります。
トルコ語でcは日本語のジの音に近い音です。あと見慣れない文字 ğ ユムシャクゲーと読みますが、音的には日本語では伸ばし棒みたいに聞こえます。でも日本語の伸ばしと少し違うのは、少し喉の奥の方に音を出す場所を持っていくように意識します。私にはユムシャクゲーはほとんど伸ばし棒に聞こえますが、トルコの方にはよく直されます。
正しくは後ろにユムシャクゲーの前の同じ母音が来るので、母音を二つ言う感じ、日本語だと一拍伸ばす感じになるんですが、会話ではこれを短めに言う場合があります。
ということで ğの音にも注目しお聞きになってみてください!