スンビュルが自由人になり宮殿を去る オスマン帝国外伝シーズン4 26話ハイライト

 スンビュルがターバンを脱いだ。彼の目は悲哀にみといていた。そこへアフィフェが入ってくる。

「どんな粗相を犯したの?何が起こったかか言いなさい。助けてあげるれれるかもしれないから」と心配して聞くと、

「過ちは数多くありますが、 そのためではありません。皇帝妃様が私を解放してくれました。私はもう自由人です。あなたはハレムの新しい娘とアーをさがさなければなりませんよ」とスンビュルは答えた。

なんとまあ、「ほんとのことを言って」とアフィフェは信じれずに聞いた。スンビュルが真実をを言っていないと思ったのだ。何故ならこれはなかなかありえないことだからだ。

今までに自由人になったのは、スンビュルを自由人にしたヒュッレムその人だけだった。ルメイサもムスタファが自由にするといったが、彼女はそれを望まず女奴隷として仕えた。(ルメイサは後にムスタファとの間に子を授かるが、ドラマではルメイサはシーズン4の初めでなくなった。今度、ミフリュニーサ男の子を産むがその子は史実ではルメイサの息子。)というわけで奴隷解放は法律では奨励され良いこととされていたが、ドラマではスンビュルが2番目の自由人だったから、アフィフェも信じることができないのは当たり前のだ。彼女は

「喜んでいいのやら、かなしんでいいのやらわからない・・・よく考えなさい。 何十年もハレムにいた後にそこから出ることは簡単なことではないよ。あなたが築いてきた地位がある、あなたにはここで立派な仕事があるじゃないの。外で何をする気なの?」と聞いた。スンビュルも

「毎日このことを私も考えていました。一方で陸にあがった魚のように怖いと思う一方で、外の生活にとても興味があります。頭を下げずに、命令をされない自由な人生に・・・

最初は難しいかもしれませんが、そのうち人はなんにでもなれますから.私の年を御存じでしょう?残りの人生を自由人としてしあわせになります(がんばれスンビュル!)」

こういわれてアフィフェは考えこんだ。(確かに自由には危険やリスクや困難が伴うが、それらすべてを鑑みてもや人は自由な方が生きてる!って実感がわくのではないだろうか?)

ミフリマーフもファーリエもスンビュルを心配していた。ミフリマーフが「止めたほうがいいわ。あの年で自由になって何をするというの?」というと、ヒュッレムはふっと微笑んで

「誰もがあなたのように幸運ではなないのよ。わかってもらえることをのぞんでいないわ。自由の価値は自由を失った者だけが知っているから・・・」

ととても意味深い言葉を彼女は語った。

そこへアフィフェが入ってきた。そしてまだ信じられないという様子でスンビュルが自由になったのかどうかをヒュッレムに尋ねた。するとヒュッレムは土地の権利書を譲り 彼が一生暮らしていくには困らないように心を配っていた。

そこへスンビュルが別れのあいさつに来た。時々近況を知らせると約束するスンビュルにヒュッレムもぜひそうして欲しいという態度を取った。二人にはすでに主従関係を超えた信頼のようなものがかなり強くなっていた。

「寝る前に必ずあなたのために祈ります。神があなたの愛する方々をお守りくださいますように」というと

「貴方にもよい旅を、神がお守りくださいますように」というとヒュッレムの衣の裾に口づけをすると、ヒュッレムはスンビュルの肩にやさしく手を載せた。

ミフリマーフも「あなたがいなくと寂しくなるわ。どうかお幸せに」

と言われると泣きだしそうになったスンビュルは

「そろそろ出発しようと思います」言い出ていこうとした。ドアのところで立ち止まって、最後に「皇帝妃様」とあいさつし、名残り惜しそうに部屋を出ていった。

それから女奴隷たちが寝泊まりする場所を通った。そこにはハレムで仕えている女奴隷たちが全員並んでスンビュルを待っていた。彼を見送るためだった。

ファーリエも「あなたがいないとここはとても味気のない場所になりますわ」

というとスンビュルは

「やっとかちがわかったようだね。皇帝妃様を自分の目のように大事にお世話して。ちゃんと薬を上げるのを忘れないで」

というと、「わあ、わかっています。朝からあなたはおんなじことばかり繰り返しているのですから」と答えた。この期に及んで彼のあたまのなかにあるのはヒュッレム妃の健康のことだけだった。こんなんでほんとにヒュッレム妃とはなれることができるのかな?)

するとアフィフェは

「もう行きなさい、みんなの仕事の邪魔をしないで」と言った。別れが長引くと辛くなると思ったのだ。スンビュルは

「私を許して!私もあなた方を許します」とスンビュルは言ってから、「さあ娘たちよしごとにもどりなさい」というと皆はわらって、口々にスンビュルとの別れを偲ぶ言葉を発した。一人が

「道中ご無事で、私たちを忘れないでください」というと、

「わすれるはずがないだろ!」と

「時々来てくださいね。あなたなしで私たちはどうすればいいのですか?」というものもいた。スンビュルはヒュッレムだけでなく女奴隷たちにもすごく慕われていたようだ。

スンビュルは彼女たちとも別れのあいさつを交わし、去っていく。一生をほぼここで過ごしたスンビュルにとって、去っていくのはどんなに辛いことだったろう。振り返りながら彼は宮殿を出ていった。

こうしてまた一人宮殿から私たちになじみの深いものが去っていった・・・

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