スレイマンを助けるムスタファ、一方ヒュッレムを狙うピーリー オスマン帝国外伝シーズン4 37話・38話ハイライト
スレイマンはイラン遠征に出かけた。だがスレイマンの足の具合が悪くたてないほどだ。アルカスの一行が会いに来た。だが彼のお供二人は刺客だった。
ムスタファはそのことをアトマジャから聞きスレイマンのもとヘ急いだ。
マヒデブランは心配して「よく考えなさい。行くひつようないわ。息子よ、放っておきなさい。雨が降り、風が吹き冬が来ても、冬は終わり春が来るわ。春とはあなたのことよ」と言っ手引き留めたが、ムスタファは行くのだろうか?
だがピーリーレイスはそのことを知らなかった。イランの刺客がスレイマンをのらっていることを部下のアトマジャにはムスタファに一切言うなと命じたのだ。ピーリーはヤヴズに言う
「私たちは皇帝の安全ではなく、ムスタファ皇子が皇位につくことを望んでいる。目の前の障害を取り除かなければならない」
そうなのだ。当時スレイマンの部下たちは一枚岩ではなかった。でももし今スレイマンが倒れたら、帝都にいるのはセリムだ。セリムが宣言したら彼が先に皇帝になることになるのだがそのことをピーリーは考えていないのだろうか?ピーリーは恐ろしいことを命じた。
ヤヴズは「リュステムですか?」と聞いたがピーリーは「もちろん彼もだがまず初めにはヒュッレムスルタンだ」と答えた。
え?やば?ヒュッレムの命をねらってるってこと?そうか、それならば、セリムがもし帝都にいてもピーリー一派が帝都を責めることもできるってわけだピーリーの部下のヤヴズは以前ムスタファが襲撃されたとき彼を助けたり、ジャヴヘルを使ってヒュッレムの秘密の部屋を暴いたりしたあの男だ。今度はヒュッレムか・・・
とにかくヒュッレムが危ない!都ではそんな計画が着々と進んでいるとも知らずスレイマンはヴァン湖のほとりでアルカス王子と会っていた。
こちらも危ない。アルカスの付き人で刺客の二人も一緒だったのだ。テントの入口のところでハンチェリを預かったのだから、危ないはずはないだ・・・
そのころバヤジトもリュステムと将来のことを話していた。この時はリュステムはバヤジトを推していた。
テントの中ではスレイマンに
「またお会いできて光栄です」とアルカスが言いい、「よい知らせをもってきたことだろうな、インシャアッラー」とスレイマンが答えた。アルカスは手紙を渡し、部下たちが説明を始めた。そばにはジハンギルもいた。
シーンは変わって、森の中を駆け抜ける白馬。乗っていたのはムスタファだった。ムスタファが急いで馬を降り、「皇帝はどこだ?皇帝はどこだ」と口早に尋ねた。
すると「ここで何をしているのだ」とリュステムが言い、バヤジトは「アルカス王子と会っています」といった。
ムスタファはバヤジトに「皇帝が殺される!」と言って刀を抜きながらテントに走り出した。バヤジトももちろん後を追った。テントの中ではまさに二人の刺客が隠し持っていたナイフでスレイマンに襲いかかろうとしていた。
なかにはいるなり「皇帝さま~~~!」と叫ぶムスタファ。その声に気が付きスレイマンはまず一撃を避けることができた。
二撃目の時にムスタファが敵に飛び込み、一人を取り押さえた。もう一人はバヤジトがばしっとしとめた。
こうしてスレイマンの危機は救われた。ムスタファへはこのことで信頼を取り戻せるのだろうか?