メフメトの死の原因は？ オスマン帝国外伝シーズン３ ９２話ハイライト

 蛇事件の失敗後、イリヤスは次に手立てを考えていた。彼はメフメトと剣のけいこを祖ましょうと誘い、わざとメフメトに傷をつくった。

そこでファーリエはメフメトに 「なぜこんなことになったのですか？もっと悪かったらどうするおつもりですか。傷付けたものはすぐに処罰しなければなりません」

と心配してメフメトを母親のようにしかった。ファーリエはもともとはムスタファに助けられマヒデブランの部下としてヒュッレムの命を取るためにイスタンブルに送られたのだが、その後いろいろあって今はヒュッレムの忠臣だ。そしサルハンに赴任したメフメトと共にマニサに来ていた。メフメトのお目付け役だ。

それをイリヤスは神妙に聞いていた。勿論罰を受ける覚悟があってイリヤスはこの行為に出たのだが、彼はメフメトをよく熟知していた。 メフメトは慈悲深いのでこんなことで自分を手放すはずがないと知っていた。案の定メフメトは

「心配しないで。罰は受けるだろう」といった。だがファーリエは怒りが収まらず

なんて不注意なの！ジハン様にお伝えしてきます。心配しているはずですかわ」と言いファーリエは出ていった。

部屋には二人が残った。イリヤスはファーリエ様は正しいです。どんな罰でもお受けします」というと、メフメトは

「それはもうよい、遠征について何か情報があるか、それを教えてくれ」とい板。罰しないつもりなのだ。

廊下ではジハンが心配してファーリエに様子を聞いた。フェーリエは彼女をなだめようと必死だ。 

信じない事ジハンが本当のことを言ってと言うと私が祖を就いたことがありますか？真実しかいいませんよ私ときて、皇子様はやすんでいらっしゃるから」と言いて彼女を連れて行った。

メフメトの部屋では、イリヤスが遠征について話していた。すると腕の訪台に血が付いているのを見て、

血が付いています。お取替えしましょう。と言うと

「それは良いな。女性は血を見ると重傷だと勘違いするからなと言った。だがこれが大変なことになる。

イリヤスは包帯を外した。そして取り換えながら、フズル海軍提督の話になった。

メフメトは「彼が大好きだが、彼は私を好きではない。彼は兄の味方だよ。特にサンジャク問題の後はね」というとイリヤスは「あなたはそうお感じになるかもしれませんが、フズル海軍提督は誰にでも公平ですよ。少しお休みください」と慰めるように言うと、メフメトは彼に心から感謝の言葉を述べた。なんともこの男ちょっと前に、病原菌をメフメトの傷に塗ったのだ。そうとも知らずメフメトは彼にお礼を言った。

その時のイリヤスの気持ちはどうだったろう？彼の使命はメフメトの命を取ることだ。だが彼はメフメトとしばらく同じ時を過ごした。メフメトの人柄にふれ、彼はメフメトに好意を持ったに違いない。そんな相手を手にかけなければならないだ。メフメトが自分を信じて、お礼を言った時彼の気持ちは複雑だった。申し訳ない気持ちも感じていた。

それからメフメトの病状は悪化した。息苦しくなりとうとう床に倒れてしまった。知らせを聞いたミフリマーフが駆け付けた。 彼女がみんなが止めるのも聞かず中に入ろうとしたとき、ドアが開いた。一瞬メフメトの顔が見えた。それからすぐ医者はメフメトの顔に白い布をかぶせた。

ミフリマーフは「弟よメフメト」と叫び崩れ落ちた。

こうしてメフメトはあっけなくこの世を去った。

ここはアマスヤ、マヒデブランは今か今かと知らせを待っていった。 するとルメイサの姉のガブリエラにもらった鏡が割れた。

スレイマンはその時遠征中だった。城を手に入れた後どこへモスクをつくるかを話していた。そこへサルハンから知らせが来たのだ。驚くスレイマンとリュステムのすがたがあった。

メフメトの死はとても残念だ。病名は天然痘だった。イリヤスがわざわざ天然痘の病人から海を取ってきて傷につけたのが原因だとされている。史実ではイリヤスは存在しないし、マヒデブランが図ったという説はあまり聞いたことがない。

だがヒュッレムの希望が砕かれたことは確かだ。ヒュッレムの実の息子の中でいちばん皇帝にふさわしいのはメフメットだった。もし彼が生きていれば、シーズン4で起こる悲劇をヒュッレムは見ることがなかっただろう。ヒュッレムは後にメフメト皇子のためにモスクを建てた。建築家はミーマルシナン。シェフザーデジャーミと呼ばれている。