毒入りのカフタン! オスマン帝国外伝シーズン4 27話ハイライト

 ジハンギルが宮廷お抱えの仕立て屋をたずね、ムスタファにおくられるというカフタン見に来た。ところが仕立て屋は

「出来上がりました。もうすでにアマスヤに送られました。あなたが中に贈り物を入れたいとおっしゃって、アーをおよこしになったのでは?」

「何だと!私は誰も送っていないぞ」と彼は不安に襲われた。 何かの罠だと気づいたのだ。それでさっそく手紙をムスタファ兄に書くことに詩、ファトマ皇女を介してアトマジャにもっていかせることにした。


そのころアマスヤにはカフタンが届いていた。

タシュルジャル ヤフヤが手紙を読みそしてカフタンをムスタファのところへ持っていった。

そこにはミフリュニーサもいた。

「息子よ、私はアーたちや君侯たちがあなたを未来の皇帝様とたたえると聞いた。あなたがそう考えているとは思いたくない。もしそうなら、あなたはどうなるかをしっているからだ。周りの者たちの言葉や行動に注意せよ。愛や敬意にも必ず限度がある。もし度を越えればそれらの虚言は無用の勇敢さに変わるのだ。あなたへの信頼は完全だ。私の心の中にあなたの特別ばしょがあるということを忘れるな。呼んだことをよくかみしめ、正しい道からそれるではないぞ」と書いた手紙が入っていた。その手紙を読んだムスタファの顔を曇った。

マヒデブランはその時お菓子を食べていた。そこへ忠実なフィダンが嬉しそうに入ってきた。

「皇帝様から贈り物が届きました」と彼女が言うと、

「どんな? 」とマヒデブランは聞き、

「素晴らしいカフタンをおおくりくださったようです」と彼女が答えると、

「カフタンですて? 」

というマヒデブランの顔は凍り付いていた。

「ムスタファはどこ?」

と慌てて立ち上がり、

「お部屋です」

とフィダンが答えると全速力で

部屋まで走っていった。そしてまさにムスタファが着ようとするところに間に合った。

そして「ムスタファ、きないで、着てはだめよ、過ぎに脱ぎなさい」と叫んだ。なにごtかと思いながらも着るのをやめるムスタファ。

マヒデブランは「神様感謝します」と独り言のように何度もいいながら落ち着こうとした。

ムスタファが「どうしたのですか」と尋ねると

「毒がぬっていあるかもしれません」と一言答えた。でもムスタファもヤフヤもミフリュニーサも何が何やらわからない様子だった。

カフタンを運んだものが

「そんなことはけっしてありません。皇帝様がおくられたのですから」と答えると、

「それならばあなたがきなさい。毒がぬってあるかないかわかりますから。」

ムスタファが失礼だと思って止めようとするが、マヒデブランは断固ひかない。

「あなたに命じる。それを着なさい!」と言ったのだ。
全くマヒデブラン様はおかしいのでは?とアーはと思いながらも命令に従ってカフタンを着た。 

何故このような行動をとっさにマヒデブランがとったかというとそれには深いわけがあった。

以前スレイマンがマニサにいたときのことだった。

同じように皇帝セリムからカフタンが送られてきた。その時スレイマンの母がカフタンを着るのを止めたのだ。そのカフタンには毒が塗ってあった。彼女はそのことを思い出し、とっさに行動したのだった。

マヒデブランが見つめる中、その男はしばらくたっていた。マヒデブランは「ああまたやっちゃたあ」と後悔しながら下を向いた。もし毒が塗っていなければ、その男は生きてイスタンブルに戻り、このマヒデブランの非礼を皇帝に伝えることになるからだ。

ところがしばらくすると彼は息苦しくなりカフタンを脱いだ。そして首を抑えながら床に倒れた。

マヒデブランとムスタファは絶望的な顔でお互いに見つめ合った。
その時これからどうすればいいのだろうか?全く二人にはわからなくなっていたが、ムスタファはどう対処するつもりなのだろう?

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