アルカスとファトマ皇女の密会 オスマン帝国外伝シーズン4 34話 ハイライト
ファトマ皇女は手紙をもらった。すると「すぐ出かけなければならないわ」と言って出かけた。
部屋に入ると中にはアルカスが待っていた。
アルカスはファトマ皇女に恋をしてしまった。彼は宮殿の庭でファトマ皇女と会うためそこを歩き回ったのだが会えなかった。それでこのような手段に出たというのだ。
ファトマ皇女は
「私たちは何の関係もないのに、なぜこのようことをなさったのですか?」
するとアルカスは微笑みファトマ皇女に近づいた。
「ないとは言えません」というと、「ありえませんわ」と彼女は答えた。
でもアルカスが愛の詩を口ずさむとファトマ皇女はうれしそうに笑って出ていった。
ファトマ皇女の心も高鳴っていたのだ。それから宮殿に戻った。でもファトマ皇女の様子が変だったので付き人のメレキが「大丈夫ですか」と聞くと
「良いか悪いかわかりません。長い間このようなかんじょうをいだいたことがありませんでしたわ。おそらく愛が訪れたのね」
「愛?あなたのような自由な方にとって、囚われ人に変えられてしまうかもしれません。お気を付けください」とメレキはいう。
シーンが変わって
ファトマがまた出かける準備をしていた。「こんな昼間に危険ですわ」とメレキが忠告すると
「分をわきまえなさい」ときつく言った。メレキは「私はただあなたさまに良いことだけを望んでいるのです」
と答えた。するとファトマ皇女は
「それならば邪魔しないで」と言った。メレキは黙ったが、とても心配そうだった。
それを見て、「希望を失っていたのに、また再び心がときめき始めたのよ。これがどれほど大事なことかをあなたは想像できないわ」と嬉しそうに、優しくメレキに言った。メレキはファトマ皇女を切なそうに見つめた。ともかくメレキは皇女様が心配なのだ。皇女様に何かあっては大変だから・・・でもメレキには何もできなかった。ただ言うとおりにするだけだった。
こうしてまた二人は急いで馬車に乗って出かけた。
ファトマ皇女はアルカスとまた会ってしまった。二人は甘い言葉をささやきあいながら甘いひと時を過ごしていたが、皇女が出かけるのを偶然見たものがいた。
それはリュステムの同郷でリュステムが酒場から家に連れて生きたのだ。虱事件では彼女の機転のおかげでリュステムは病気でないことを証明でき、無事にミフリマーフと結婚できたのだった。今はミフリマーフにも彼女は仕えている。
この後ミフリマーフに彼女はこのことを伝え、アルカスとファトマ皇女は窮地に追い込まれるのだが、甘い言葉を交わす二人は幸せだった。