新・オスマン帝国外伝~影女帝キョセム~ シーズン2 E42の3,4 ムラト皇帝の恐怖は募る

 キョセムは二人の娘に罰として結婚させると申し渡した。(というか姉の方はもともとエステルからの提案でメフメトパシャと結婚させるつもりだった。

このことをアティケから聞いて刀持ちはついに決心し皇帝に話した。皇帝はすぐに返事はなしかったが、もし貸したら許すかもしれないという感じだった。

オスマン帝国外伝というドラマでは皇帝の妹と小姓頭が結婚したと胃話もあるから、なぜ刀持ち(小姓頭でもある)が結婚できないのかがわからないが、ともかくこの話はオスマン帝国外伝のイブラヒムとハティジェの結婚よりも複雑だった。

それはもう一人の妹もこのことに係っていたからだ。アティケは黙っていなかった。そして皇帝に会い、自分の思い込みから始まった誤解を本当のことだと思い込んで自分の思ったように皇帝に話したのだった。刀持ちはアティケには最初から行為を持っていなかったし、そのことはずっと辛抱強くアティケに伝えていたのだが、恋する者のさがとして、自分の思い人の言葉に一喜一憂し、さらには自分の思い込みたいようにその人の行動をりとり違えて自分に信じこませてしまう。アティケの誤解を刀持ちは解くことはできなかったしそのことがこの問題を複雑化した。

皇帝はもうどうしていいかわからなかった。誰を信じていいのかもわからなかった。妹たちは側近のことだけでなく、彼は街でも人々の理解のなさに出くわしていた。彼に先日不平を言った女性が殺されてつるされていたのだ。それを民衆はムラトのの仕業だと思い込み、ムラト非難が急速に強まった。

犯人はシナンパシャだった。彼はバヤジトの母と組み、ムラト皇帝を民衆からはなそうとしていたのだ。彼の目論見は的中した。

こんなことが重なりムラト皇帝は自分がオスマン兄のように民衆によって殺されるか、またはムスタファ伯父のように幽閉されることを恐れた。その恐れが彼を慈悲の心から遠ざけより彼の心をかたくなにさせた。

恐れと不安、これは本当に厄介な感情だ。人がもしこの二つにとりつかれれば、平和や幸せや喜びと言った肯定的な感情を感じることは難しくなる。いや不可能になる。

ムラト皇帝はこの二つの感情に今まさに取り囲まれていた。

そのため彼はムスタファ叔父を尋ねた。いったい何をするつもりだろう?

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