新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~ シーズン2 E39の3,4 ファルヤ王女の苦しみ

 ムラト皇帝はファルヤ王女が襲われた市場を訪れた。そして人々にその時の様子を尋ねる。すると一人の老人がすべて見ていたといいその時のことを語り始めた。

だが彼はムラト皇帝の間違いを 指摘した。自由人のよその国の女性との間に子供を作ることは悪いことだというのだ。するとムラト皇帝はカーとなって、その老人を叩き続けた。

老人は倒れた。

ムラト皇帝はこの事件にかかわった者にみな報いを受けさせるようケマンケシュに命じた。その様子を見た民衆はみなムラト皇帝を恐れた。自分の子供を殺した者たちを許すことができないのだった。

でも本当の班員は民衆ではなく、ムラト皇帝のすぐそばにいた。皇帝妃だ。彼女が人々を扇動させたのだ。

だが張本人は野放しのままだった。
ムラト皇帝を怖がる民衆がいる一方、エヴリヤチェレビが皇帝がイリヤスをやっつけた様子を活劇風に説明したので、民衆は「ムラト皇帝万歳」と叫びだした。

チェレビは確かに話し方が上手だ。その戦いでけがをした刀持ちは何とか目を覚ましたが、状態はあんまりよくないようだ。ムラト皇帝の他にも、アティケ、エステルそしてアティケの姉が彼のことをすごく心配していた。皆彼が好きなのだ。

カシムについてだが、ムラト皇帝はついに彼の幽閉を解いた。外に出たカシムを見て家族はみな喜ぶが、本人は無表情で、みんなと過ごしたくないと考えていた。

彼は一人自分の部屋に閉じこもった。彼は精神を病んでしまったのだろうか?それとも一時的に反応ができないだけなのだろうか? 

ともかくカシムの心配はキョセムの胸からは消えたようだ。

ムラト皇帝はファルヤ王女を見舞うが、彼女の状態もあまりよくない。もう子供が上mないとわかって、絶望してしまっているのだ。

ムラト皇帝がどんなに慰めようにも前のファルヤ王女には戻れなかった。何故なら、本当の犯人がまだ宮殿で平然と寝ているからだ。

ついにファルヤ王女は行動を起こした。アイシェ皇帝妃の部屋へ刀をもって向かったのだった。その刀はオスマン家に伝わる由緒ある刀だった。それをムラトが彼女にプレゼントしたのだ。

その刀を今ファルヤ王女は皇帝妃の喉に突きつけた。 アイシャ皇帝妃は助かるのだろうか?この事態にムラト皇帝はどう対処するのだろうか。

ムラト皇帝の気が休まることも、キョセムの気が休まることも、永遠に来ないのではないだろうか・・・

何故ならムラト皇帝はある夢を見た。ヤフヤ師によるとその夢の意味はごく近くに見知らぬ反逆者が潜んでいるということだった。

これは当たっている。バヤジトの母がバヤジトを皇位につけようと必死だった。そしてついにそのことをバヤジト自身に告げたのだ。勿論バヤジトは謀反などもってのほかと却下し起こって出て行ってしまったが、バヤジトは母親の思惑を阻止できるのだろうか。

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