ポロス 古代インド英雄伝 シーズン3 32話 シヴダットの最期
プルはシヴダットをついに倒した。その後シヴダットが弱いという理由でいつも軽く扱った女性たちの逆襲が始まった。
女性たちは布を倒れたシヴダットの手と足と首に巻き付け、それを引っ張って皆で彼を宙に持ちあげた。
その後アナスヤが火のついたを放ち彼は焼死した。
シヴダットは悪いことをしたに違いないがむごすぎる最後だった。焼死はかわいそすぎる。でもシヴダットのいたいたしい姿を平然とみんなが見ていたので少しびっくりした。
そういう意味ではアヌスヤは容赦しない。
そこへバムニ王がやって来た。彼は復讐に人生を費やした兄の罪を認めながらも、彼がそれから解放されるようにと祈った。
やはりバムニ王はとても人間的だ。
彼の優しさゆえに何度も、自分自身や家族を窮地に追い込んだのだが、
そんな彼の在り方が好きだ。
その後今度はカニシカとプルの戦いが始まった。親をないがしろにした弟を罰しようとした。
と思ったが、その仕事は父のバムニ王に任された。
王は一撃でカニシカの刀を吹き飛ばした。それから刀ではなくげんこつで彼を罰した。
王は背が高くスラッとしているけれども威圧感がある。
其れだけでなく彼の戦闘シーンはいつも迫力がある。
最期は喉に刀を突きつけ、子への愛に溺れ過ちを犯したと言いながら、カニシカに手をかけようとしたが、カニシカの母の願いでその手を止めた。
母は「もしカニシカに手をかけるなら自分の命を先に取ってからしてください」というのだ。こまったバムニ王だったが、判決は次期王のプルに任せることとした。
プルは彼を終身刑とした。
カニシカは牢へ連れていかれた。
オスマン帝国との違いがあるなと思った。この場合、カニシカは絶対に生き延びることはできない。
謀反人は処刑されるしかない。ところがインドでは同じではないようだ。
プルはアレクサンドロスとの戦いで死ななかったが、一説によると最期はカニシカに命う奪われたという。
このドラマではどういう風になっているかわからないが、
ここで彼を助けたことが後に自分の命を脅かすことになるとはプルは考えなかったのだろうか?
とはいえ、統治者としてはオスマン帝国の皇帝のやり方がいいのかもしれないが、兄弟や子を手にかけないというインドの考え方のほうが個人的には好きだ。
それともう一つ、このドラマでは女性の権利や偉大さをプルの口から言わせることがある。インドの現実はどうなのかわからないけれど、女性のためにも戦うプルはすてきだなあとも思った。