現代まで続くポロスのインド統一の悲願 なぜポロスというドラマはインドの人々に愛されるのか
８月１５日はインド独立記念日
それから敗戦国として多大な困難を乗り越えてきたのですが、
ちょうどその２年後の同じ日の８月１５日にインドは独立しました。
インドを舞台に今ポロスというドラマが放映されていますが、
この独立とポロスのドラマは切り離せないものです。
ポロスの思想は受け継がれるとドラマでは何度も言いますが、このことを少しかん上げてみたいと思います。
そのためにはインドの近代、現代の歴史にちょこっと触れないとできません。
インドは西洋の植民政策によって長い間戦争が絶えなかったのですが、
最終的には１７００年代後半にイギリスがムガル帝国に勝って、インドを制圧しました。
それから第二次世界大戦までの間、役２００年間もインドは植民地として
イギリスに自治を奪われてしまいました。
独立分離の動き
そして第２次大戦で
イギリスが疲弊したためにようやく独立となったのですが、その行く先は大変困難なものでした。
１００万人以上の人々の命を奪う結果となってしまったのです。
え？
インドとイギリスの戦争で？
と思われるかもしれないが実は違います。
イギリスはインドから撤退するにあたり、危惧していたことがあります。
ある国がガンジス川とインダス川の権利を狙っていたのです。
それをさけ、二つの川を確保したかったために、
イギリスはインドを分離してしまいました。
分離が悲惨な状況の始まりでした。
イギリスは自国の利益のためにインドを分離してしまったのでですが、
分離でなぜ１００万人の犠牲を出してしまったのかわかりますか？
ちょおとわからないですよね？
実はこの後独立によって二つの国に分かれたインドとパキスタンに
ある人々たちが移住することになったのです。
そして悲しいことに移住の過程で多くの人々は難民になってしまったのです。。
ヒンドゥー教徒とイスラム教徒という宗教によって住む場所を無理やり決めさせられたのですね。
たとえば、北海道に住んでいる方が明日から急に九州行けと言われたらどうなるんでしょう。
それも持っていけるものは手に持てるだけのものだったら？
家も仕事もみんなおいてきてしまうのでから、
無事九州についても生活に困ってしまいますね。仕事もない家もない彼らは難民として生きていくほかなかったのです。
インドの分離独立の際には、このような移動中に多くの方が命を落とされました。
いうことで今までここ３００年間ぐらいのインドのお話をしてきました。
ポロスのテーマ、彼の思想は現代まで受け継がれている
前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
ポロスというドラマのテーマは何でしょうか？
インド統一と女性の尊厳についてが主要テーマだったのではと思いますが、
ポロスのドラマで
なぜ人々があれほど「インド統一」を悲願とするのか、
そして「インドに勝利あれ」と言いながら誇りとともにこの世を去っていくのでしょうか？
それはさきほどおはなししたインドの歴史の中に答えがあるような気がします。
ポロスというドラマは紀元前３００年ごろに起こったとおいとおい昔のドラマではなく、
現在のインドの状況を投影したもの、つまりつい最近までのインドの状況を描いたものだったのです。
ですからこのドラマがインドの人々に慕われ、ヒットしたのだと思います。
実際
インドは独立こそしましたが、分離によってインド統一の悲願はうち砕かれてしまいました。
現在もその影響で隣同士以前は以前はとなりに住んでいたかもしれないインド人同士が
違う国籍を持つ遠い存在となってしまいました。
それだけでなく二つの国は仲がよくできません。
核を持つことで二つの国はお互いをけん制しています。
お隣さんだった人かもしれない人々と疎遠な関係になってしまうことは本当に寂しいことですし、
つらく悲しいことでもありますよね。
>インド統一は今でも悲願
ということで、
ポロスがあれほどなぜ自治を求め、外敵の侵入を阻止しようとしたのか、
侵略はせずにインド防衛のみ徹するのかには重大な意味が隠されていたんですね。
ポロスは現在のインドの悲願を実現しようとした実在の人物として、
人々に受け入れています。
母国への愛、インド統一というポロスの考えは紀元前から現在までずうと受け継がれてきたのですね。
ポロスというドラマは本当に多くの感動を与えてくれた素晴らしい作品でした。
今回はもう一つの主題女性の尊厳については機会があったら、お話ししたいです。
皆様暑い夏になりましたが、どうかご自愛くださいませ。
皆様のご健康を心からお祈り申し上げます。
ではよい午後を
