ポロス 古代インド英雄伝 シーズン5 22話 バムニ先王の最後



マケドニア軍の動揺

 タクシラに戻ったマケドニア軍は反乱を起こした。

もう戦わないといって剣鎧を脱ぎ捨て、国へ帰ると言い出したのだ。

セレウコスが彼らを止めようと、反乱者のトップを切ると兵士たちは下を向いてしまった。

アレクサンドロスは、

「つかれたからではないお前たちは怖いからだ。

先の戦いでプルが恐怖心をお前たちに植え付けたのだ。休ませないぞ」

と言った。

そしてすぐさま再びパウラヴァへ向かった。

プルたちはちょうどハスティの葬儀をしていた。

その途中に矢が飛んできてパウラヴァの兵士たちはバタバタと倒れた。

奇襲だ!

バムニ先王はこの戦法はきまりにのっとていない汚いやり方だといういうが、

プルは「これがアレクサンドロスです」と答えた。


パウラヴァ軍はついに劣勢になった。


「応援隊が来るには時間がかかるぞ」

というバムニ先王に対してプルは「大丈夫です」といいその場をしばし去った。


そして

ゾウたちの大軍を引き連れてすぐ戻った。


彼は像を準備していたのだ!


形成は逆転した。


アレクサンドロスは像に吹っ飛ばされて倒れた。

その後プルと死闘を繰り広げた。


もうすぐパウラヴァ軍が勝利する!

と思った瞬間


大雨が!


ゾウたちはぬかるみにまり悲鳴を上げ始めた。

そして制御できなくなり、敵味方関係なく踏みつぶし始めた。


なんと!


天気がアレクサンドロスに味方するなんて!

火の攻撃

もちろん戦いは続いていた。

プルはあきらめず今度は油を使って攻撃しようとした。

だが油をまく馬にひかれた車の車輪もぬかるみにはまってしまった。


それを押し戻そうとしたバムニ先王!


だがその後ろからセレウコスがバサリと彼を・・・


わーーーんわーーーん


ついにバムニ先王が!


さされた・・・・


倒れたバムニ先王・・・


だが彼は

「プルの父は事を全うする」といいながら、最後の力を絞って、立ち上がり、

みごと車輪を押し上げた。


車は動き始め油は撒き続けることができた。その次にバムニ先王は松明を手にした。


そしてそれを油に投げた。


あたりで爆発が起こり、その爆風でバムニ先王も吹っ飛んだ。

彼は油の真っただ中にいたのだった。それを知りつつ、松明を放った。

駆けつけるプル。


「一人でしないでください」と泣くプルに


「おまえはひとりではない、アヌスヤと私はいつもあなたと共にある。


アヌスヤと知り合ったのもこのような爆発があった時だ。インドのために命をささげられた幸せだ。

(その時彼女のインド統一の夢を聞いたバムニ先王はその場で結婚を申し込んだのだった。

そして二人はインド統一を誓った。)

爆発によってまたアヌスヤに会えるのだよアヌスヤ私の誓いをかなえてくれ」と息絶え絶えに彼は言った。

そして最後は力強く


「インドの勝利あれ」


と叫びアヌスヤのもとへ・・・


その後も激しい戦いが続いた。

双方共の大きな打撃を受けた。


だがプルはさらに窮地に追い込まれた。

他の国王たちが寝返ったのだ。

彼らはアレクサンドロスのもとへ向かった。

残された戦えるのは500人の兵士だった。

プルは民衆を宮殿に集めた。そして門を閉めた。

籠城し最後まで戦う覚悟だ。

ラチも身重ながら一緒に戦いに出かけるというが・・・

ちょうどそこへアレクサンドロスの軍が到着した知らせが届いた。

アレクサンドロスは、今門の向こうにいる!

果たしてプルたちはインドを守り切ることができるのだろうか?


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