~ドイツに住むトルコ人の今~第21回フランクフルト国際トルコ映画祭が10月25日から開催!
パンデミックのために昨年6月に延期された国際フランクフルトトルコ映画祭は、再び延期することが決定。
トルコのプロジェクトパートナーであるFILM-SAN財団と協力して開催される第21回フランクフルト国際トルコ映画祭は、2021年10月25日から30日までフランクフルトで開催されます。
COVID-19の発生に関連して取られた措置ですが、今年は特別2020年と2021年に2年間分の受賞式が行われる予定です。
トルコ、ドイツ、ヨーロッパの映画の第一人者と、トルコとドイツの審査員が一堂に会します。
この映画祭委は2000年に始まりました。
トルコ映画にとって重要なイベントの1つであるフランクフルト国際トルコ映画祭ですが、その会長であるHüseyinSitkiは、次のようにコメントしました。
「感染のために、映画業界が1年以上拍手喝采を浴びることができないのは周知のとおりです。俳優からセットワーカーまで、映画館で働くすべての人が首を長くして映画祭の開催を待っています。
もちろん、私たちも同じようです。
私たちのフェスティバルは私たちにとって非常に重要で価値のあるものです。
2021年にトルコのプロジェクトパートナーとして私たちをサポートするFILM-SANFoundationとの協力は続いております。
2021年10月25日から30日まで、フランクフルトで素晴らしく、美しい映画によって、映画愛好家のみなさまが楽しんでくれることを願っています。
フランクフルトで開催される第21回国際トルコ映画祭の今後の状況については当HPをフォローしてください。
深刻なパンデミック状態にもかかわらず、2021年に貢献してくれるすべての人々に感謝したいと思います。」
今年はどんな映画が上映されるのでしょうか?楽しみですね。
ドイツに住むトルコの方々
トルコでは多くの移民がいます。クーデターの翌年の1961年に移民が始まりました。現在ではトルコ通りのような場所もあり、トルコ語を知らない3世や4世もふえてきています。
移民したもののドイツ社会との亀裂が生じたり、帰国したものの今度はトルコ社会とのギャップに悩んだり、ということで、最初は経済的な理由で移民したトルコの方々はその後かなりたいへんでした。
でも、ドイツ育ちの有名なトルコ俳優もたくさん輩出していますね。オスマン帝国外伝の主人公ヒュッレム役のメルイェムさんやハティジェ役だったセルマさんもトルコ出身名女優さんたちです。
そしてドイツのトルコ人たちの様子を知る本も出ていますよ。
この本はかなり深堀りしていますが、
とてもやさしく説明してくださっているサイトもあります。
現在もドイツに住まれるドイツの方々の状況が改善されていない様子がわかります。
アイデンティティの問題は本当に繊細な問題です。オスマン帝国外伝のあんねあんねさんはトルコと日本の間の壁について色々感じるものがあるようでした。彼女は
「できれば一つの文化体系の中でくらせるといいのう」
と言っています。
グローバル化や国際化が叫ばれて久しい日本ですが、日本人として日本に住める幸せも見落としてはならないと思います。
日本人としてアイデンティティが確立していればこそ、国際化やグローバル化にも対応できるのできるのかもしれません。
そういう意味でこのような映画祭は意義あるものだと思います。少しかもしれませんがドイツに住まれるトルコの方々の癒しになるのではないかと思います。
10月25日映画祭が開催できることを願って・・・