ポロス古代インド英雄伝 シーズン3 19話 バムニ王がシヴダットに王座を奪われる!

19話 バムニ王危うし! プルはアレクサンドロスの首を捕らえ、王女たちを逃がすことに成功したかのように見えたが、最後の一歩のところでアレクサンドロスに反撃された。 アレクサンドロスはペルシャ国民を人質に王女が逃げられないようにしたのだった。 そのことをアレクサンドロスア勝利と呼び、プルは卑劣さと呼んだ。 勇敢なのは王女の皇位だというのだ。 確かにペルシャ国民のために残るといった王女は勇敢だったし、弱い者の弱みに付け込むアレクサンドロスのやり方は卑劣だ。 だが今も昔も勇敢さよりも卑劣さのほうが実際にはより確実に大きな成果を上げるから不思議だ。 (王女はアレクサンドロスの言うなりになるしかないから) プルは王女が逃げないと知り、今度は自分の脱出を考えた。 この状況では絶対無理だというアレクサンドロス。 ちょうどその時コロシアムに爆弾が投げ入れられ、あたりは火の海になった。 そのどさくさに紛れてプルは一目散に走りだした。 とはいえ追ってくるのは馬だ。勝てるはずもなく、最終的にはアレクサンドロスの軍に取り囲まれてしまった。 プルは逃げのびることができるのだろうか? それと同じくらい大変なことがパウラヴァで起ころうとしていた。 今まさしくカニシカの王太子の式が完結しようとしていた。 そこへ待ったの声がかかった。アヌスヤだ。アヌスヤはマラヤを救い、王の前へやってきた。 そしてプルが生きていることと、プルの暗殺計画のことをマラヤが伝えると、バムニ王は激怒した。 当然だ。 20年前、シヴダットがアヌスヤとプルを暗殺しようとした罪をこの間プルの仲介で許したばかりだったのだ。そして再度宰相の地位にも就いた。ところが 彼はプルの暗殺計画をまたすぐに始めた。それもカニシカを巻き込んで。 カニシカは自分が王太子の座から降ろされたことに不服だった。その気持ちをシヴダッが利用した。 激怒したバムニ王は今度は宰相を国賊とみなし処刑すると命じた。 だが 引っ立てよというバムニ王の声に兵士たちは耳を貸さなかった。 そのまま立ちすくんでいた。 するとシヴダットがにやりと笑った。 そうなのだシヴダットの望みはカニシカを王太子に据えることではなく、王座に就くことだった。 彼はその下準備を着々と進めていたようだ。 そして今回この機会にバムニ王を王座から降ろすと宣言した。 ところが、 バムニ王は私は...