シューレは寝込んでいた。すると電話が鳴った。ジェンギズからだった。メレクに電話を替われと唐突に言ったシューレは 「すぐにそばに行くわ」と場所を教えてと頼むが、ジェンギズは 「もう終わりだ。メレクに電話をわたせ。先生と最後の別れをさせるから」と言った。 「別れって何なの?ジェンギズ!」と不安げに聞いた。ジェンギズが先生の命を奪うのではないかとシューレは何となくわかった。 ジェンギズの言う通りメレクに電話をわたすと、「先生にわかれをいえ」と言った。 それからメレクと電話で ゼイネプは笑顔になって話し始めた。 声をきいたメレクは泣き顔になり、 「私をひとりにしないといったでしょう。どこへいくの?」と聞くが返事がない。メレクは心配になって 「(私の)ママ、そこにいるの。またいかないで。お願いだから行かないでママ」といった。 ゼイネプが「あなたが大好きよ、忘れないで、あなたは私の命なの」というのを聞いてメレクは となきくずれた。 するとそのゼイネプの手を縛っていた縄がほどけた。ゼイネプは電話を取り、場所を教えようとしたが、ジェンギズにたたかれ、気を失ってしまった。 その後 シューレはジェンギズを電話越しに説得するが、彼はゼイネプたちをうってから自分も死ぬつもりのようだった。ジェンギズは死ぬ覚悟を決めていたのだ。それで自分の息子のハサンのことを頼み、電話を切った。 ジェンギズは何故こんなにまで自分をおいつめたのだろう?復讐?命を奪われるほどひどいことをシナンはしていない。店への通報にはシナンは関与していないでのジェンギズの誤解だったし、 ゼイネプに対しても、シューレとは違いメレクを愛しているわけではないから彼女に死に値する復讐する必要はない湯に想える。 でも彼はそうするしかないと思い込んだ。半分自棄になっていたかもしれない。もう生きていくのが嫌になってしまったのかもしれない。 先日ジェンギズは パーソナリィー障害 なのではとお話したことがあったが、今回の対応は少し違うかんじだ。彼らは自分から死のうとはしないから。それにメレクに手紙を書きたいというゼイネプの願いも聞くことはなかっただろう。彼はそれを聞き入れてメレクに電話をしたのだから