𐰓𐰀𐰾𐱃𐰀𐰣 デスターン 伝説 16話 8世紀のトルコ物語 バトゥガは天然痘の予防法を見つけ トルコの諸部族を助ける
サバルの長はアックズの母親に合わせる代わりにアックズと結婚したいと取引を持ち掛けた。ちょうどそこへアルパグハンもやってきた。
アックズは母に会いたい一心でサバルと一緒に行こうと考えていたが、もちろんバトゥガは止めた。それでも彼女は母に会いたかったので悩んだ。
アルパグはなぜかアックズの母親を探すのを手伝った。どうやらアックズの来ていた服が亡き妻トゥルスンの者だったから、彼女に親近感を持ってしまったに違いない。
サバルの長を問い詰めたが彼は母親の居所を教えなかった。それだけでなくその母親は本物かどうかも確かめるすべのないアックズは結婚の申し入れに悩んでいた。バトゥガも母のことで弱っているアックズをやさしく支えた。
そうこうしているうちにカヤが軍を率いてアルパグを訪れた。西空族の砦が占拠されたことを伝えに来たのだ。
選挙を指揮したチョルパンハントバラミルに怒り、アルパグはすぐさま西空族の砦へ向かった。
だがその途中中国の手下に襲われ、最後を覚悟した。
アルパグはなぜ彼らが助けたか疑問に思った。確かにさっきまでは必ずハンの地位から降ろすといっていたのに、まったく反対の行動をとるアックズたち。そういえばアルパグもアックズの母のことではアックズを助けようとしたし、何が何だか分からなくなる。
西の砦ではチョルパンハンたちがカヤたちを迎え撃つ準備を行っていた。
ところでウルエジェの召使イイベキの娘のイルベが天然痘にかかって亡くなった。ウルエジェの指図で天然痘を山族に広めるために娘を利用した。その娘が犠牲になってイベキは立っていられなくなった。優しく支えるウルエジェだったが、二人の話を聞いているものがいた。
テムルだった。彼は到底信じることはできなかったが、直に自分の耳で二人の話を聞いてしまった。
テムルは母親の残虐さに絶望し、母と決別した。
その足でバトゥガのいる山族の村へ向かった。
山族に天然痘を故意に広めたことを知ったテムルはそこで元恋人に出会った。思いはたくさんあったのだが、どうしても素直になれないテムル。(そこがまたいいねえ)
塩争奪戦
塩は当時大変貴重な品だった。空族はその塩を管理していた。アルパグは塩とひきかえに中国の援軍を得ようとした。カヤが塩を取りに来た。
アックズたちも塩を狙っていた。塩は病気の治療に役立つらしい。
カヤとテムルは塩を取り合う時に敵味方になって戦ったが、兄のカヤが危ないという時にはテムルは彼を助けた。
カヤはなぜ助けたのかと聞くが、テムルは話してもわからないだろうといった。
捕まる
バラミルが次期ハンになることを望まないチョルパン彼女の目的はバトゥガをハンにすることだった。だがバトゥガはハンになることよりもトルコが分裂しお互いに戦うことを何よりも望まなかった。ここで叔母と意見が分かれる。彼は叔母を納得させるほどのバトゥガは良い方法を思いついた。
こうしてバトゥガたちは西空族の砦へ出かけた。「無事に戻ってきてね」と別れの挨拶をいうアックズ。
西空族の砦ではみんなは戦いを検討していたバラミルの意見に賛成していた。
そこへ塩とワクチンをもってバトゥガたちが入ってきた彼は平和と健康をみんなに分け与えると提案した。見返りは何もいらないとも・・・
バラミルはある計画をバトゥガに提案した
バラミルの計略に反対するサルトク。バトゥガはサルトクを救うために自らの命を差し出す覚悟だった。そのために遺言めいた言葉を残した。トルコ統一の夢を絶対あきらめるなとバトゥガは念を押したのだった。
バトゥガは今度は叔父バラミルによって首に縄をかけられ、締め始めたまさにその時クルチチェキが現れた。バラミルは手を止めた。
クルチチェキの助けを借りてバラミルの選挙する西空族の砦に乗り込んだテムルとアックズたち。目的はバトゥガを救うことだった。
バラミルは反対にとらえられてしまった。
バラミルによってとらえられたバトゥガを見事奪還し喜びいっぱいのサロトゥクとテムル
一方バトゥガはクンアタと宮殿へ出かけた。真実を語るその時が来たのだ。アルパグは真実を何も知らない。宮殿にいる今まで悪事を犯してきた人々は震えあがった。