パクウンビン主役「無人島のディーバ」最終話
犯人はやはりギホたちの父だった。
ギホたちを助けてくれた義父は病院へかつぎこまれた。
頸動脈が切られたようだったが、数日後意識を取り戻した。
よかった!
彼のような良い人がなくなってしまうなんてなんとも悲しいことだと前話から感じていたから・・・
ところで実の父はどうなったのか?
彼は自宅に戻り、訳の分からない遺書らしきものを残し自殺した。
遺書らしきものにはこんなことが書いてあった。
ギホの義父と自分がいなくなれば、自分の名がギホたちに残る。家族として自分の苗字を自分が死んでもギホたちが背負っていく。
それが望みだそうだ。
ここでふと考える。
家族って何だろう?
苗字を継ぐって何だろう?
かわいそうにこのギホの実の父親は、家族という入れ物にのみこだわりすぎた。
中身のない家族でも、入れ物だけはと彼は求め続けた。
反対にギホの義父は、入れ物よりも中身を大切にした。お互いをいつくしみあう家族・・・
ネットフリックスの作品では珍しく、愛し合うものたちが生き続けるという結末だった。
モクハは歌手として初アルバムを出した。
無人島で生活しているときモクハは
答えの出ない質問をし続けた。
時々その質問をし続けないでもよい時を与えられた。
そのきっかけは
ラーメン
カモメ
台風の後に流されてきたゴミ
木漏れ日
等だ。
これだけじゃよくわからないかもしれないが、人は何かに無心に夢中になっているときは、答えのない質問をし続ける暇がないということだ。
生きてるってことは、解決できないような問題といっしょに歩くってことだと思う。
モクハは最初強く叶えば願いはかなうと考えていた。
がそうではないと気づいた。
願いはいくらか願ってもすぐにはかなえられない。
でもあきらめずに我慢強くいきていると、意外な方法で意外なところからかなえられることがあると感じるようになった。
大事なのは願うこと
そして日々を懸命に過ごすこと
このことに気づいたモクハより力強くに、以前ましてしあわせに生きていった。
おしまい