𐰓𐰀𐰾𐱃𐰀𐰣 デスターン 伝説 8 8世紀のトルコ物語  空族の玉座の行方 アックズ(白少女)

トゥトクンに毒がもられる


トゥトクンはギュンセリの仕込んだ毒にやられて死にそうになった。悲しむテムル。助ける道は一つしかなかった。メイジンが持っているという解毒剤だ。だが彼女がたやすくそれを渡すはずがない。彼女はトゥトクンがカヤと結婚し、さらにカヤがハン継承の座から降りることを条件にした。

山族の長チョルパンはもしトゥトクンが死んだらみんなの命はないと怒りを空族にぶつけた。

元気になったトゥトクン、あきらめられないテムル。

空族のハンの椅子を乗っ取るバラミル

ハンがいなくなったと知ったバラミルはすぐさま行動に出た。
空族のさらいに乗り込んできたのだ。

そして玉座に力づくで座った。ハンがいない間自分が代理をするというのだ。

アルパグの治療

山にアルパグの傷を治すことができるという貴重な花

この花を探して4人は山へ向かった。ついに花を発見した。テントを張りそこで治療を始めた。

貴重な花はアルパグを墓に連れてきた。山族の墓だった。そこでアルパグはアックズが誰かを思い出した。アックズは気が弱っていて立ち上がれそうもないアルパグを奮い立たせようとしてはなしたのだった。

アルパグの反撃

アルパグは空族、いやトルコ属のためにもう一度剣を持つことを誓った。練習相手はアックズがしてくれた。


アルパグは元気になった。だが議会がもうすぐ召集されバラミルが選ばれるだろうことは明らかだった。何とかしてバラミルが双頭狼の爪を装ってアルパグを襲ったことを証明しようと考えた。


バラミルのトリックを打ち砕こうとしてバトゥガがわなを仕掛けた。バラミルの右腕でクルチチェキが慕っている兵士をとらえたのだ。

彼をわざと自由にし、アルパグがいる場所を知らせ、敵に自分たちを襲わせようとした。
敵は思惑通りやってきた。

相手を倒した。だがこの計画は失敗した。なぜなら捕らえられたバラミルの手下はみな舌がなく話すことができなかったからだ。

証言はできない。チョルパンが議会のメンバーを連れてきたが、彼らは証言を得られなかったためバラミルに投票するといって去った。

議会でバラミルがハンに選出される

バトゥガの策も失敗し、チョルパンハンもバラミル側につき、バラミルはついに半に選ばれた。儀式が行われ剣をもって日の上を飛ぶという行事も行われた。

そして輿に乗って民衆の前に登場した。嬉しそうなバラミル。ついに念願のハンの位を得たのだ!


みんなに出迎えられ大満足のバラミル。


のはずだったが、そこへアルパグが現れた。剣で勝負せよ言った。
バラミルはもちろん受けて立った。この機にアルパグを亡きものにしたかったのだ。

ところがアルオアグは強かった。あれだけの傷を負ったのにどうやって復活したのか?アックズとのけいこが実を結んだのか?
ともかくアルパグはバラミルを追い詰めたが、「ハンに任命された私を殺すことはできない」とバラミルは言った。
周りの人々もその通りだといいアルパグはハンに復帰できそうもない。

最後の手段

バラミルの謀反を阻止する最後の手段としてアックズはクルチチェキに会った。クルチチェキは恋人を父に殺され他ばかりだった。バトゥガとの結婚を条件にこの申し入れを受けた。

そして3人は議会の場に現れた。


双頭狼の爪の覆面を取ると現れたのはバラミルの娘だった。彼女は何をするつもりなのか?彼女はバラミルが偽双頭狼だと明らかにし、ハンやテギンたちを殺そうとしたことを証言したのだった。

「空族は勝ったけれど私たちは負けたわ」とアックズは複雑な心境をぼそっと語った。
そうなんですね。空族の平和ひいてはトルコ族の統一のために、バトゥガはクルチチェキの申し出を受け入れたのでしょう。
つまりアックズとではなくクルチチェキと結婚すると決めたようです。だからこそアックズが私たちは負けたといったのでしょう・・・
なんだかアックズがかわいそうな気もしますが、国を守るということはウクライナ情勢からもわかるように本当に大切なことなのです。
現在、ウクライナの男性たちは自分の命に代えても国を守ろうとしています。今も昔もそして中央アジアも西も母国への思いは一緒なのですね・・・

山が美しい空族のサライ




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