新作 仕立て屋シーズン2 ネットフリックス 過去を受け止め父母を愛し始めたペヤミ
ドラマ仕立て屋は、一部が実際の物語に基づいる。
作家のギュルセレンブーダイジュオール(Gülseren Budayıcıoğlu)は実話からこの物語を思いついたと話している。だが実在の人物を保護するた仮名でかなり着色もしているとのことだ。
そのため仕立て屋の主人公ペヤミは実在はするものの
実際に誰なのかは未だに秘密とされている。
新作のシーズン2の内容
シーズン1ではちょっといかれた感じのディミトリが二人を見つけ、ペヤミが撃たれるところで終わっている。
エスヴェットはこの時点でペヤミを愛していたので、ディミイトリを狙ったのだが、誤って愛する人を撃ってしまった。
その後ペヤミは荒れたようで。ある時ジェムレ(ベッラク トゥズナチャチュ)と出会う。彼女はオスマン帝国外伝でミフリュニーサを熱演した。ムスタファの実在しない隠れ妻だ。
今回は自由奔放な女性でペヤミと仲良くなる。
一方エスヴェトはディミトリと結婚することになり、ぺヤミはジェムレを連れて式に参加した。
ところがジェムレはペヤミの様子がおかしいのに気づく。ペヤミが苦しむ姿にほだされ、ジェムレは急激にペヤミに接近し、彼を支えようとする。
結婚によって3人の仲が元通りになったかというとそんなことはなく、ディミトリはいささか不満だった。
でもペヤミが自分をかばって中に撃たれたことを知り、ペヤミと彼との仲は好転した。
婚約者であったエスヴェトと逃げたことを許したのだ。
ペヤミも心をうち開けた。
父親のことだ。難病で純粋だが知恵遅れの父親がいることをディミトリは初めて知った。
エスベットも父親の世話を以前とは違った形でするようになり、3人の仲は元通りとはいかないまでも、ディミトリが以前のように心配することはなくなった。
だがエスヴェトにとって夫はまだまだ理解不能な厄介な存在だった。
ペヤミの飲酒はひどくなり、ビジネスまでもたちいかないようになってしまう。
そのころペヤミの実の母親がメイドの面接を受けたのだ。
そして偶然母親のキラズがペヤミの家に行ったとき父ムスタファに会ってしまう。
父親は一目で彼女が妻だとわかり、エスヴェトを通じてキラズを傍に連れてきてくれるように頼む。
エスヴェトの調査の結果本当にキラズはペヤミの母でムスタファの元妻だったことが判明。
エスヴェットは愚かなことにペヤミにキスをし、それを夫のディミトリが目撃してしまう。
ディミトリは当然だが怒る。彼は父との間に確執があり、小さいときに何かあると箱に閉じ込められていた。そのトラウマで彼は性格が変質してしまったようだ。
そんなこともあってディミトリは父の会社を乗っ取ろうとするが・・・
ペヤミは悲惨な状況のなか仕事もプライベートもうまくいかず苦しんだが、ペヤミの祖父がもっていた布を発見した。
またキラズはこのころペヤミに適切なアドバイスをしながら勇気づけていた。
そのこともあってペヤミはついに立ち直った。工房で毎日毎日新作を練った。
だがそんな時またペヤミが病気になってしまう。
そうこうしているうちに、ペヤミはキラズが自分の母親だと知る。小さいとき自分を置いて去ってしまった母を恨んでいたし、もちろん理解などしなかったようだ。
友人がそれでも一度母親の話を聞いた方がよいと言われ、母としてのキラズと初めて向かい合った。(もちろん以前に会っていたけれどそれはあくまでもメイドのキラズだ)
キラズは「自分が卑劣だったといった。子供のころペヤミの家族に売られた。 ムスタファと結婚させられる前ムスタファの看護をした。
その時例のペヤミの祖母がキラズにムスタファの子を産ませようとしたのだ。
だがしばらくしても変化がなかったためにキラズは離縁され追い出されてしまった。
そのあとペヤミがおなかにいることを知った。
彼女はムスタファを愛していたけれど、祖母の手前ずっとムスタファともペヤミとも会わずにいた。
それが二人のためになると思っていた。」
というようなことを語った。
真実を知ったペヤミの心からは恨みという固い岩の塊が解けはじめ、それは愛に変わった。
ペヤミは過去を乗り越えた。父親も母親も今はとても愛しい人々となった。
ペヤミはファッション界で復帰するためのショーを準備し始めた。
ショーは成功し、そのフィナーレはとても感動的だった。
ペヤミはショーの最後にムスタファをみんなの前で紹介した。
これはとても勇気のある決断だ。今まで必死に隠そうとした過去をペヤミは真っ向面から受け止められるだけの強さを獲得した。彼にはもう恥じるべき過去はない。今はただただ純粋に父を愛するのみ・・・
二人は抱き合った。とても美しいシーンだった。今ではすっかり和解したディミトリとエスベットの拍手する姿も見えた。
だがここで終わらない。ペヤミはムスタファの誕生日プレゼントとして最高のプレゼントを用意していたのだ。
それはキラズ・・・
ムスタファが愛してやまなっかたペヤミの母キラズだ。
ムスタファとキラズは長い長い別離ののちついにまた抱き合いお互いの存在を確かめることができたのだ。
盛大な拍手!
誰もがこの再会を祝福した。幸せそうな二人!
ペヤミの心は平安と歓喜て満たされていた。
感想
最後は思ったより良かった。キャラクターが病的のため暗い感じがしていたドラマだったが最後の最後でペヤミが愛に気が付き父と母を受け入れることができてほんとによかったと思う。
どの家庭でも問題や行き違いは必ずあるだろう。でも過去は過去。過去を変えることはできないが、ペヤミたちのように今とそして今から先の未来は変えることができるのだと勇気をもらったような気がした。
実話に基づいているこのドラマ、実際のペヤミたちに幸せと愛が降り注ぎ続けますように・・・